大阪・関西万博へのアクセスはJR桜島駅からのシャトルバスをはじめ大阪市内や近郊地域や関東・東北・東海地方からの夜行バス路線も大阪・関西万博会場へルートを経由・延長するなど非常に多く設定されていた。筆者もこの中からいくつか乗車し、その様子をお届けした。今回は万博最終日となった10月13日の様子をレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■想定外の混雑で例外的な運用
着いたのは大阪メトロ夢洲駅である。既に朝早い時間から多くの来場者が詰めかけ、広い東ゲート前は人で埋め尽くされていた。筆者はここに並びたかったのだが、駅の奥に伸びる別の列に並んだ。ここは西ゲートへ向かう人の待機列になっており、更に徒歩で行くのかバスを利用するのかで別の列が作られていた。
これは西ゲートがシャトルバス、パークアンドライド(P&R)、タクシー、貸し切りバス等を利用しての来場用ゲートになっているのだが、予約が一杯になってきているため利用したくても利用できないという状況になっていた。
そのための措置として西ゲートの来場予約をしている人を対象に6月16日から大阪メトロ中央線夢洲駅に接続する東ゲート前から会場外周道路脇の歩道を歩き、西ゲートから入場する歩行ルート(約1.6km、所要約30分)が開設された。また徒歩での移動が大変な夏には7月1日から万博会場内・外周をEVバスによる「東西シャトルバス」が運行された。
同じく西ゲートからの来場予約をしている人を対象に、8時30分~11時30分まで約5分間隔で運行された。まずこれに乗車し、西ゲートへ向かった。徒歩は無料だが、バスは運賃が必要で400円だ。外周バス「eMover」と同額である。1日乗り放題の乗車券セットを購入することも可能で、その場合は1000円だった。
■乗車時間は4分のゲート間シャトルバス
8時30分にはシャトルバスが次々とやってきて、2台目のバスに乗車することができた。外周バス「eMover」を使ったもので、東ゲート前のチケット引換所横のスペースを使い、一部のフェンスを取り外して乗降場を確保していた。eMoverの「東ゲート北停留所」よりやや東寄りの位置となる。
乗車時間はわずかであっという間であるが、車窓からは徒歩で歩く人や西ゲートに向かうシャトルバス、タクシーの列を見ることができた。約4分ほどで到着すると、続々と降車して西ゲートへと向かっていった。
降車場所はeMoverの「リング西ターミナル停留所」の反対側で、ここもフェンスを変えて一時的に出入りができるようになっていた。隣はタクシー乗降場となっていて、その奥には夢洲交通第1ターミナルである。西ゲート前には今や遅しと開場を待つ人の列が出来ていた。
■俯瞰で観察!
手続きを済ませて万博会場に入ると、見渡す限りの人で混雑を極めていた。春に訪れた時は歩いている人もまばらで閑散としていた大屋根リングの上は、普通に歩くことも困難なほどに多くの人で溢れかえっていた。そんな通路をのんびりと歩き東ゲートを見下ろせる場所までやってきた。
ここには芝生が養生されており、一番高い場所まで来ると遠くは大阪市内を見渡すことができる。また北を向くと現在工事が進められている統合型リゾート、大阪IRの今を見ることができる。まだ何もないが、いくつも空へ伸びるクレーンの数々は今しか見ることができない貴重な光景だ。手前をシャトルバスや観光バスが何台も走りすぎていた。












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