『大阪 関西万博』最終日の「バスパビリオン」レポート!! みんな ありがとう!!

■最終日の特別イベント

最終日のパレード
最終日のパレード

 会期最終日は特別なイベントがいくつも開催された。午後にはEXPOホール「シャインハット」で閉幕式が、そして夕方には西ゲート前から「大阪ヘルスケアパビリオン」前に渡って万博に参加した158の国・地域、7つの国際機関等の万国旗が会場を歩く「フラッグパレード」が行われ、多くの来場者とともに世界中から集った参加者と関係者やスタッフがマーチングバンドや高校生のブラスバンドの演奏とともパレードを行った。

参加者全員で楽しんだパレード
参加者全員で楽しんだパレード

 夜には「EXPO Thanks 花火大会」が行われ、およそ5分間に渡り最終日にふさわしい花火が万博会場の夜空に打ち上げられフィナーレを飾った。その後は「One World, One Planet.」という会期中毎日開催されているドローンショーが最終日特別バージョンで行われた。ショーの最後には空にミャクミャクが現れ来場者に最後の挨拶を行った。

最後の花火
最後の花火

■予約しないと乗れないおかげで混雑緩和?

日が落ちると帰宅ラッシュが始まるのは社会一般と同じ?
日が落ちると帰宅ラッシュが始まるのは社会一般と同じ?

 筆者は夢洲交通第1ターミナルでその様子を見ながら閉幕日となったバスターミナルの様子を観察した。人の流れはどうなっているかと思ったが、特に混雑が激しいという感じでもなくそれぞれのバスに乗車して帰路に着いていた。桜島駅のシャトルバスは、当初は並べば乗車できたのが9月13日から20時以降は「完全予約制」に変更された。

それでも多くの人が最後の夜を楽しんだ
それでも多くの人が最後の夜を楽しんだ

 よって予約していない人や指定された時間に乗り遅れた人は乗車できないようになったおかげで、混雑していない原因は予約者しかいないからだと思われる。また閉幕日である。きっと帰りたい時間なのだろうが帰りたくないのだろう。最後の別れを惜しむように閉場となる22時のギリギリまで会場内を楽しみたいという人が多かったに違いない。

最終日のショーも素晴らしかった
最終日のショーも素晴らしかった

■バス輸送最終日は総力戦で集結?

最終日は総力戦でいろいろとやってくる?
最終日は総力戦でいろいろとやってくる?

 また閉幕日ということで大阪シティバスの行先表示には回送の文字の代わりに「EXPO 2025 おおきに!大阪関西万博」「ありがとう!EXPO 2025」の表示が、また側面には「おおきに!EXPO 2025 大阪 また来てや!!」の表示が、そして後部には「つぎはリヤドへ!」と来場者への感謝と次回2030年の万博開催地であるサウジアラビアのリヤドへのエールも書かれていた。

「回送」ありがとう!
「回送」ありがとう!

 なんとも現代らしい、LED表示器だからできることで大阪らしい粋なメッセージではないかと思った。ロータリーの中にはこれから乗客を乗せるため多くのバスが待機していた。会期後半には関西のバス事業者が乗り入れることと、それが一堂に見れることから「バスパビリオン」とも呼ばれていたようだがそれにふさわしい、輸送力を結集した様子は確かにバスパビリオンだった。

エアロキングまで参戦!
エアロキングまで参戦!

 最終日は総動員・総力戦で、例えば通常は万博運用に就いていない、西日本JRバスの「青春エコドリーム」として運用されているエアロキングが来場していた。日中の便から運行されていたようで、他にも大阪市内を巡る観光バス「なにワンダー」も来ていたようだ。徐々に帰宅客の増えてくる様子を見ながら筆者は再び会場内へと戻った。

最終日ならではの「幕」も!
最終日ならではの「幕」も!

■あなたは時代を超えた融合を見たか?

神姫バスの三宮行きで助かった人も多いはず?
神姫バスの三宮行きで助かった人も多いはず?

 今回は大阪・関西万博の閉幕日についてレポートした。連日通った人や最後の最後に1度だけ、という人もいただろう。来場した回数はそれぞれだと思うが、来場した回数だけここでしか体験できない大切な思い出ができただろう。今回の万博の理念は「多様でありながら、ひとつ」。そして全てのいのちの未来を学ぶということであったが、学ぶ機会を生むことはできただろうか。

いつの間にか大人気になっていた感がある「ミャクミャク」
いつの間にか大人気になっていた感がある「ミャクミャク」

 筆者も全てを理解できたわけではなかいが、これから生きていく世界や社会の中で折に触れて思い返せば良いのではないかと思う。会場内に戻り、間もなく閉場という時間に大屋根リングを見渡せるウォータープラザを訪れた。

水面の反射でまるで神殿!
水面の反射でまるで神殿!

 周りのパビリオンでは即席のDJブースが作られ、周囲の来場者や関係者が入り混じり歌を歌ったり踊りを楽しんだりとまだまだ盛り上がりを見せる中、目の前には対岸に広がり伸びる大屋根リングと、水面に映った大屋根リングがまるで反転して見えるようになっていた。

最古の建築技術の中に最新のバス
最古の建築技術の中に最新のバス

 その景色を記憶に焼き付けるように近くに座って眺めたり写真を撮ったりする人などがいた。ちょうど大屋根リングの下をeMoverが走行しているところを見たが、「最大の木造建築物」として伝統的な貫(ぬき)接合を用いられた工法の中を最新技術を取り入れたモビリティが走り抜ける様子は時代を超えた融合の実現を見たような気がして感慨深いものを感じた。

次はいつ開催されるのだろうか?
次はいつ開催されるのだろうか?
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