手動式を根強く使用している沖縄バス
沖縄バスの方向幕は何と言っても全コマがカッティング文字の幕。すべてのコマがカッティング文字で構成されているため、使用線区に合わせてコマ順の自由がきくのが利点だ。
黒文字メインで一部経由や仕切り線で赤や青を採用している。巻き取り機は手動式を根強く使用しており中古車の巻き取り機をも手動式に改造するほどだ。
自社発注車は前面幕のみで側面サボと後面行先板が基本だが一部の中古車は後面幕を装備している。
ほかに例をみない書き方に惹かれる東陽バス
沖縄県のバス方向幕の中で一番特徴がある東陽バスの方向幕は、ほとんどのコマが緑ベタ幕で「経由・系統番号・行き先」とほかに例をみない書き方をしている。また一部でローマ字併記幕を採用しているのも沖縄唯一。
基本は前面幕のみだが自社発注車や中古車にも3点連動幕を採用している車両がある。中には側面幕を前ドア直後の腰板部分に移設した車両もあり興味は尽きない。
那覇市内に乗り入れない路線は白幕だが「系統番号・経由・行き先」と他社の書き方と共通仕様に戻っているのは不思議なところである。自社発注車の電動幕は那覇交通と同じS-light製の巻き取り機を採用しているが読み取り方式がやや異なっている。幕のレイアウトは3面とも共通だ。