5段リターダは右レバーで操作!ウインカーは?
運転席周りを見てみると右側レバーに5段リターダ(補助ブレーキ)スイッチを内蔵し、重く重心の高いダブルデッカー車を確実に抑速する。
バスやトラックにはフットブレーキ(強力なエアブレーキ)、エンジンブレーキ、排気弁を閉じてしまいその抵抗でエンジンの回転を強制的に落として減速させる排気ブレーキ、それに液体や電磁石の力でシャフトの回転を遅くさせるリターダと4つのブレーキが備わっている。
ちなみにリターダの操作は右レバーで行うが、輸入車なのでウインカーは左レバーで行うので日本車とは逆になる。左ハンドル由来のものだ。
運転手もマニアだった!1階か2階か?
この日、当地まで回送してきた運転手は実は鉄道マニアでありバスマニアでもあった。よって私物であるがダイヤ通りに運行するために必要な時計として、本物のセイコー製鉄道懐中時計を愛用。
鉄道なら運転席に標準装備されている置台も、自分でも持ち込まなくてはならないマニアっぷり。バスのダイヤに秒単位はないが正確な運行を目指そうという意気込みでもある。
「座席の指定位置で今日はファンの方が乗ってくださるのかなぁって、何となくですが分かりますよ。私だったら217系グリーン車(総武快速線・横須賀線の2階建て車両)でもダブルデッカーバスでも1階席に行っちゃいますからね(笑)」とのことだった。
そういわれてみれば記者もダブルデッカーグリーン車や285系(サンライズエクスプレス)個室は必ず1階席だ。理由はと聞かれても景色よりも揺れが少ないからとか落ち着いているからとか漠然としたことしか言えないが、皆さんはどうだろうか。
夜行ではなく2時間程度の富士五湖線に投入される車両なので、4列シートで十分だが富士山を見るには2階席の方が良さそうだ。
下りであれば最前列や左側席を指定すれば富士山や富士急ハイランドの絶叫マシンを見ることができる。当たればラッキーな富士五湖線で新宿から乗りバス旅はいかがだろうか。