わずか10分で1周できちゃう!! 都バスAL01系統はクセ強いルートだった

わずか10分で1周できちゃう!! 都バスAL01系統はクセ強いルートだった

 2023年3月末で統合された路線に乗る機会があったのでレポートする。最寄りの駅から、住宅街をぐるっと回る路線だったが、通常の利用目的と違った乗りバスとなった。

文/写真:小野寺利右
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧ください)

■住宅街をぐるっとひと回りするバス

AL01系統
AL01系統

 惜しくも3月末で統合になった都営バスのAL01系統を惜別の意味も込めて乗車した。担当の営業所は青戸支所で、乗車したバスはいすゞ エルガのD-324だった。

 AL01系統は運行時間がかなり限定されており、平日の朝夕のみの運行で土曜休日は運休。文字通り駅からのアクセスに特化した路線だった。

 AL01系統は循環路線なので、始発停留所の都営新宿線東大島駅から、江戸川区の小松川地域をぐるっと回って東大島駅に戻ってくる。乗車時間は一周しても10分程度で運賃は100円だ。

 路線開設時当初は専用カラーのバスで運行していたこともあった。歴代の担当の営業所は開設時は葛西営業所(現在の江戸川営業所)で、その後は臨海支所から青戸支所に変更になった。

■起点は都営新宿線の東大島駅だ

東大島駅は区界にあるので右側は江東区で左側が江戸川区
東大島駅は区界にあるので右側は江東区で左側が江戸川区

 スタートの都営新宿線東大島駅だがこの駅は少し変わっていて、地上駅なのだがホームが中川をまたぐように作られている。

 そのため出口はホーム両端にあり、出口により江東区か江戸川区に出ることになる。AL01系統に乗車するには東側の小松川口に出なければならない。

 小松川口は、駅前が都営新宿線の高架を挟むように作られていて、出発するバスは北側に停留所がある。小松川口にはJR総武線平井駅に向かう平28系統もあるが、この平28系統にAL01系統は統合されることになった。また錦27系統の錦糸町駅行きが平日の朝2本だけある。

■わずか10分強の乗りバスツアー!?

AL01系統の側面方向表示
AL01系統の側面方向表示

 バスはスタートして右に曲がる。道なりに右カーブしながら2つ停留所(小松川一丁目アパート前、小松川二丁目)を過ぎ、一つ目の信号を左折すると首都高速7号線の高架が見えてくる。

 ここにある停留所が小松川健康サポートセンターと言う名前で、すぐそばに当該施設がある。首都高速高架を右折して小松川さくらホール停留所に着く。

 こちらは建物の裏手にあたり、北側の正面玄関に停留所はない。次の信号を右折して南に向かう。

 右折するとすぐに停留所があり、小松川第二保育園前に止まる。そして南にワンブロックほど進むと、チェリーガーデン前停留所に止まる。

 直訳すると桜庭園ということになるのだろうか、何かの施設かと思いきや洒落た名前の集合住宅だった。

 この手前に新たに、今年4月から大学が開校した。東京情報デザイン専門職大学というようだ。TVCMも放映していたのを記憶している。江戸川区では初めての4年制大学の誕生だ。

 道路は突き当り、正面は大島小松川公園でここを右折する。次の停留所は自由の広場前停留所だ。

 この停留所を過ぎると、スタートで左折した信号に戻ってくる。そのまま来た道を戻り、都営新宿線の高架を過ぎて左折すると終点になる。降車専用停留所は南側に位置する。

次ページは : ■桜を愛でながらの撮りバスも堪能!

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