静岡のパワスポ・東照宮を参拝するなら「ロープウェイ」行きバスを探せ!?

■しずてつジャストライン42系統はこんな路線

　42系統日本平線は、JR静岡駅から400mほど離れた、静岡鉄道新静岡駅〜日本平ロープウェイ間を結ぶ、延長およそ15.5kmの路線だ。車両もいすゞエルガなど一般的な大型路線車が使われている。

　新静岡を出発してJR静岡駅北口にある静岡駅前バスターミナルに立ち寄り、国道1号、県道354、407号線を経て東静岡駅を経由したのち、県道74号線と日本平パークウェイを通って終点の日本平ロープウェイ停留所に到達する。

　最初の6〜7kmは平坦な街中を走り、残りの区間は標高307mの日本平を目指すべく、連続カーブが続く上り坂となる。静岡駅前からの所要時間が約45分で、運賃は590円。後ろのドアから乗って前ドアから降りる後払い方式だ。交通系ICカードが使える。

　日中1時間に1本バスが出ている。参拝もしくは観光目的で利用するなら、移動時間と現地滞在時間を考えると、9時〜13時台くらいまでの便に乗れば無理なく行ける。静岡駅前の時刻で9時と10時が33分発、11〜13時は毎時23分発だ。

■ロープウェイ＝参拝と思えばOK

　では、なぜ久能山東照宮の参拝にロープウェイが関わってくるのか。日本平を含める有度山は久能山の隣にある。その昔、久能山東照宮へ行くには、海側からアプローチして表参道の石段を徒歩で上がっていくしか方法がなかった。

　表参道の入口から東照宮の上まで合計1,159段あり、なかなかの歯応え。そんな交通至便を改善するべく、1957年に有度山と久能山を繋ぐロープウェイが開業した。以降、久能山東照宮への参拝にはロープウェイが実質セットになっているわけだ。

　日本平ロープウェイの日本平駅すぐ近くに停留所が置かれている。帰りの静岡駅方面へのバスは9〜17時まで毎時30分発。ロープウェイのほうは10〜15分おきに出ており、所要時間は約5分。久能山駅発の最終が17:00なので、バスの最終に間に合うようになっていて安心だ。

■実はもう一つのアクセス方法が!?

　ロープウェイを使うのが通常の手段になって久しいものの、表参道の石段を上って久能山東照宮へ行く昔ながらの方法も使える。その場合の麓までの交通手段はと言えば、やはりバスが通っている。

　同じく、しずてつジャストラインの石田街道線を利用するもので、静岡駅南口のバスターミナルから「東大谷」行きに乗り、東大谷で「久能山下」行きに乗り換え終点まで行くと、表参道入口の近くに出られる。乗り換え時間込みでの所要時間は最短40分で、合計運賃は590円。

　往路で10時〜13時台に出発するバスを利用する際、乗り換えがキレイに繋がるのは静岡駅南口発で平日10:34、11:46、12:34、13:22、土日祝10:36、11:24、12:12、13:00、13:48といったところ。帰りは久能山下からどのバスに乗っても静岡駅までスムーズに戻ってこられる。

　山の上から空を伝って向かうか、伝統に則り階段を地道に上っていくかは、その時の気分次第!?