■来島するなら乗りバスで!!
池島へは定期運行しているフェリー又は高速船を利用する。神浦港、瀬戸港、佐世保港の3箇所から発着しており、佐世保を除き、港まで向かうには公共交通機関なら路線バス一択だ。瀬戸港が比較的フェリーの本数が充実している。
長崎駅から少し離れた、長崎新地ターミナル(現・新地中華街)に発着する路線バス「板の浦・桜の里方面」を利用すると、陸路で約45km・2時間ほどの乗りバス旅が堪能できる。瀬戸港の最寄りバス停は「NTT大瀬戸」だ。
バスの本数はそれほど多くなく、大抵は乗り換えが必要になるものの、午前中から動いて1本乗り遅れたら即“詰む”ような事態にはならず、途中下車して観光スポットや道の駅などに1〜2箇所立ち寄る時間的余裕は作れる。
■狭い島でもバスが役立つ
周囲4kmしかなく、それこそ歩いても全然回れてしまうほどのミニマルな池島であるが、島内にはワゴン車タイプの車両を使った長崎市のコミュニティバス「池島線」が、長崎の民営バス事業者である、さいかい交通の受託で運行している。
池島線は観光に十分使えるくらいの本数があり、平日は朝6時台〜18時台まで1日24便、土曜は7時台〜16時台に16便が設定されている。日曜と祝日は全便が運休する。
停留所の数は9カ所、運賃は区間に関係なく1回100円だ。端から端まで13分くらいの小さな乗りバス旅になる。始発と終点がある片道運行ながらも、終点到着後すぐ折り返す、循環バスとよく似たダイヤ設定が採られている。
バスが出る間隔は30分だったり90分だったりと、時間帯ごとにまちまち。11:11〜12:59までの間は便の設定が1本もない。
実は狭い島内でも、そこそこアップダウンの激しい地形をしているため、行きたい方向によっては併せてバスの利用を視野に入れておくと、島内巡りが結構楽になって便利だったりする。
閉山から22年程度と若いため、今のところは現役当時の様子を窺い知れる希少性を持っているほか、公共交通機関でのアクセスや島内移動ができる利便性の高さも備えている。炭鉱跡探訪において、長崎県の池島は魅力の詰まった場所だ。
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