■座席指定制の高速バスもOK!
高速バスには座席指定制と座席定員制の路線がある。座席定員制は先着順に座席定員まで乗車でき自由席だ。これはどんな乗車券であっても条件は同じなのでターミナルに並べばよい。一方、座席指定制は予約が必要で、空席がある場合に限り予約なしでも乗車が可能という路線だ。
SUNQパスではどちらの高速バスでも乗車できる。インターネットで予約した場合は乗車前に、乗車券発売窓口に直接行く場合はその場で、「確保券」と称する座席指定券を無料で発行してくれるので、それをSUNQパスと同時に使用する。
旅行でがっつり使用するならば、旅程全経路の予約をするかもしれないが、最初に乗る便(に限らずどのタイミングのどの事業者の窓口でも)の発券窓口で事業者に関わらず予約した全路線の確保券を発券してくれるので非常に便利だ。
■購入方法に注意!
購入方法は、スマホでのデジタル版の他に紙券を購入する方法がある。特に発売条件はないので、発売している窓口であればどこでも、利用当日から購入できるが、注意したいのは指定旅行会社とコンビニで購入する場合だ。
旅行会社とコンビニでは紙券の原券ではなく引換券が発行される。この引換券を九州島内の引換券交換窓口で紙券と交換する。しかし、すべての発売窓口で引き換えられるわけではない。また引き換えしか対応していない窓口もあるので、本州から九州入りする際の交通機関により到着地から引き換え窓口までの運賃が別途必要なケースが発生する。
■注意が必要なアプローチ
例えば福岡県内は西鉄の営業所で発売は行っているが、引き換えには対応していない。また本州からの高速バスが到着する停留所であっても、引野口発着所と砂津定期券発売所では引き換えに対応していない。逆に北九州空港内総合案内所では引き換えにしか対応していないので、到着後に紙券を発券することはできない。
このように引換券購入の場合は注意を要するが、その場合はスマホでデジタル版を購入する等の方法で対処できる。もっとも翌日から利用する場合は市街地最寄りの発売所で購入するので市内バスの1日乗車券等で到着当日は過ごせばよい。。
九州島内の空港でそもそも発売窓口がないのは佐賀空港のみで、他の空港では北九州空港の引き換えのみの窓口を除いて紙券の現地購入は可能だ。また九州島外でも大阪や四国には紙券を発売する窓口があるので、フェリーや高速バスで九州に向かう前に購入は可能だ。
■オリジナルでもモデルコースでも
九州を旅行するのであれば、SUNQパスをつかわない手はない。どんなアプローチ手段でも、そこから宿泊地まではバスに乗らなければならないケースがほとんどだからである。
当日は使用しなくても、有効期間内であれば旅行の最終日に空港や駅に行く空港バスや路線バスまでカバーされる。またちょっとした移動でも路線バスを利用できるので、トータルでの運賃節約額は相当なものになろう。
LCCを利用する場合、遠いから運賃が高いわけではないので、最も安い空港に降りて最も安い空港から出る、つまりオープンジョー的な買い方をしても、高速バスで到着空港と出発空港間をバスで移動しながら旅行をすればよいのである。
県をまたぐ高速バスにも乗車できるのは、ダイナミックな旅程がリーズナブルに組める利点を享受できる。以前から存在するSUNQパスだが、改めて利用価値を見出して、モデルコースでもオリジナルの乗りバス旅でも使い倒してみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー】高速バスも乗り放題のSUNQパスは着実にアップデートされていた!(8枚)画像ギャラリー
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