■旅情を誘うトンネル
待つことしばしば、やってきたのは「ひ08系統」。西東京バスが運行する路線で、「戸吹スポーツ公園入口」の行先が表示されていた。乗る車両は大型路線車の日野ブルーリボンハイブリッド。
7人ほど乗せて時刻通りに八王子駅北口を出発し、駅前から続く桑並木通りを走行しつつ、浅川にかかる橋を渡ると、バスは「ひよどり山トンネル」に入る。全長1kmくらいあり、トンネルの体感通過時間もそこそこ長い。
ひよどり山トンネルを抜けると、人工物に囲まれた八王子駅前とは風景がガラリと変わり、観光で訪れるような郊外のムードが一気にあふれる。
どこかの小説ではないが、トンネルが絶妙な場面転換を演出してくれていると言うか、ほんの3kmくらいの距離でありながらも、長い距離を移動してきたような旅情を覚えてしまった。
■バスでも手軽な道の駅
八王子駅北口を起点にして5つ目、10分も経たないうちに「道の駅八王子滝山」停留所に着いた。運賃は240円。
施設までは歩いて2〜3分。バスに乗っている最中、前方右寄りに看板や建物が見えてくるので、バスで来ても迷うことは恐らくないハズ。
東京都唯一の道の駅は、電車の駅から意外と近く、決して多くはないが不便に感じるほどでもないバスの本数が用意されていて、特別な計画を立てなくてもフラっと来られるくらいの手軽さを持った場所であった。
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