高速バスを利用する際、出発地と目的地を指定して検索すると思うが、どういった場所を選んでいるだろうか。最寄りの駅やバスターミナルから目的地、乗り換えに便利な駅やあるいは直接テーマパークに向かう路線などは、そのまま朝から並んで入場することができるので人気だ。今回はそういった人気の場所から出発する夜行バスに乗車したのでその様子をお届けする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■基本はどこへ行くにも予約が必須
今回の出発地は大阪だ。そして今日来ているのは夢洲(ゆめしま)で開催されている大阪・関西万博の会場だ。4月13日に開幕した大阪・関西万博は7月には来場者が1000万人を超え連日盛況が伝えられている。既にここについてはアクセス手段であるバスや、会場内を走行する「e-Mover」など何度かお伝えしたところであるが、実はここを結ぶ高速バスというのも存在し、関東や北陸、四国、中国といった場所も結ばれている。
1日万博を楽しんだら夜行バスで移動するというのは夜まで楽しめることと、シャトルバスや電車など混雑の中を移動することもないのでとてもありがたい。乗車する場所は他のシャトルバスと同様西ゲートにある夢洲第1交通ターミナルとなっている。出発時刻になる前、まだまだ賑わう西ゲートを抜けてターミナルへとやってきた。手前が桜島駅に向かうシャトルバス乗り場になっていて、既に多くの人が行列を作っていた。
見るとほとんどが予約なしの列に並んでいたのでやはり事前予約が必須なのだろう。筆者はそれを横目に更に奥へと歩いていく。その向こうにあるのは近距離のシャトルバス路線、そして反対側にはパーク&ライドの駐車場へと向かうシャトルバスの乗り場が広がっている。この日はパーク&ライドの駐車場に向かう人も多く、バス乗り場には行列もできていた。
近距離のシャトルバスについては以前にも記事としてお伝えしたが、新大阪駅や大阪駅、近鉄上本町駅や京阪中之島駅などへ向かうバスで、いずれも本数が多くないため人がいないように見えるが、停車しているバスはほぼ満員なので飛び乗るということは出来なさそうだ。
■バスターミナルの特徴
そしてその先をどんどん歩いていくと、ようやく高速バスの乗り場が見えてくる。番号で言うとB-8、B-9が長距離高速バスの乗り場だ。夢洲第1交通ターミナルはロータリーの周りにバス乗り場が作られている構造になっていて乗り場が先端になると歩いていくのは意外と時間がかかる。
西ゲートを出てから5分程度はかかるのでバスの出発時刻には気をつけてほしい。バスがやってくるまでしばらく周辺の様子を見ていたが、乗車する人は多いもののそれぞれが決められたレーンに並んでバスを待っており、ちょうど会場上空でドローンのショー「One World, One Planet.」がこの交通ターミナルでもよく見えるので、そのショーを眺めながら待ち時間を過ごすという感じだった。
後ろになるバス停は神戸三宮駅に向かうシャトルバスで、ここはかなり多くの人が並んでいた。運行を担当する神姫バスもこの7月から3往復増便するなど好調のようである。また乗り場の時刻表を見ると21時前後では短い間隔で出発するようで、万博を見終わって出てくる時間を見計らって設定されているのではと思ってしまった。
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