■そのまま乗って行っても良いけれど…
日ノ浜団地→椴法華支所まで、結果としては徒歩1時間23分の行程。次に乗る函館バス「99A系統 函館バスセンター行き」には十分間に合った。
少し時間を潰して、バス停の前で待っていると、東急バスによく似たカラーリングの函館バスの三菱製中型路線車が登場、そのまま加速し始めた。
おーいちょっと待って停留所の前に立ってる、立ってるよ!! あわてて手を振ると、「えっ、アンタこのバス乗るの!?」みたいな感じで運転手さんのほうが驚いていた。
確かにバス停周辺には他に誰もいなかったけれど、「ここから乗る人いない」が運転手さんのデフォルトになっている、ローカル路線バスでたまにあるやつだ。
どうにか停まってドアを開けてくれた。さてこの99A系統の行き先に注目すると、函館バスセンターとなっている。
このまま乗っていけば函館駅前まで直通で戻れてしまう。とはいえこのバスが函館駅方面に方向を変える場所が、函館市の市町境のだいぶ手前。
もう少し奥のほうまで進んでみたかったのもあり、またバスの乗り換えが生じる。次に降りるのは出発から38分後の「南茅部支所前」だ。運賃は850円。
■またアレをやるのか
南茅部支所前バス停は、各方面へのバスが集まる、ちょっとした公共交通の要衝的な作りをしていた。
3本目のバスは「99系統 鹿部出張所行き」になる。13:55に着いて、直近の99系統がいつ来るのかと言えば、なんと16:08だ。
現地の時刻表に、以前はすぐ接続してくれる99系統があった痕跡が見られたものの、最近減便してしまったらしい。
博物館とかテーマパークとか、そういった時間を潰せるような施設も周辺になく、2時間どうやって待つかが重荷となってのしかかる。
じっと静止しているよりも、動いていたほうが体感時間は短くなる筈。だとすれば、またアレをやるのか。はい、歩いて前へ進みしょ。
バス停が置かれている道沿いを進行方向に歩いていき、16:08発の便に追い抜かれる直前のバス停から乗車する作戦だ。
通り道には道の駅をはじめ、縄文時代の遺跡を整備した施設(垣ノ島遺跡)があり、そこを軽く見学しながら、最終的には7.5km先の「二艘澗」という停留所まで延伸した。
■バス待ちに最高の環境(スペック的には)
二艘澗と書いて「にそうま」と読むバス停の「澗」にはサンズイの付かない「間」と2パターンがある。そんな細かいネタを現地で観察していたら99系統の大型路線車が追いついてきた。
あと1回バスに乗り換えるが、また1時間ほど待ちが生じる模様。どこで降りれば時間を余らせずに済むか悩みに悩んで、出た答えが乗車24分後の「道の駅しかべ間歇泉公園」だった。運賃は600円。
バス停名の通り、すぐ近くに道の駅が営業していて、料金を支払うと併設の間欠泉を見て楽しめるのだとか。
これなら1時間もすぐ過ぎるだろうと期待を込めて道の駅の出入り口まで行くと、ドア開かず。
着いたのが16:49。なんとこの道の駅+間欠泉、既に営業時間が終わっていた。閉まるのそんなに早かったとは歯磨き粉と洗顔フォーム間違えた時の衝撃。いつでもトイレが使えるのは嬉しいけれど、長い1時間になるぜこりゃ。
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