半島がまるっと海に面した函館市!! バスと鉄道で一周できるかやってみた!

■函館市からハミ出る

 道の駅しかべ間歇泉公園に来た時点で、函館市の外に出たことになる。というのも、市町の境界は山の中にあり道が通っておらず、大きく一回りするなら自動的に、隣の鹿部町まで足を伸ばす形になるためだ。

「しかバス」がやってきた。このバスは1回スルーしても折り返して数分後にもう1回この停留場に立ち寄る
「しかバス」がやってきた。このバスは1回スルーしても折り返して数分後にもう1回この停留場に立ち寄る

 だんだん周囲が白み暗くなってきた。道の駅から乗るのは、函館バスが委託運行しているコミュニティバスの「しかバス」だ。222Aの系統番号も付いている。

函館本線の鹿部駅前までバスが乗り付ける
函館本線の鹿部駅前までバスが乗り付ける

 17:49発の、当日初登場の日野ポンチョで運行される「しかバス」をつかまえて21分進むと、バスの終点であるJR函館本線の鹿部駅前に辿り着ける。運賃は100円とリーズナブル。

この日最後に乗るのは1両編成のディーゼルカー
この日最後に乗るのは1両編成のディーゼルカー

 駅まで来てしまえば、あとは乗り換えを気にする必要がなく安心。18:10に着いて、函館行き普通列車の出発が18:26。現れたのは元・富良野線のキハ150だった。

■消費カロリーの激しいバス旅

 ローカル線に揺られて57分、19:23に函館駅に到着。すっかり夜になってしまったが、どうにかスタート地点がゴール地点に昇華。

終着感漂う函館駅に鉄道で来るのはいつやっても楽しい
終着感漂う函館駅に鉄道で来るのはいつやっても楽しい

 海に囲まれた函館市をバス電車でぐるっと一周……やるだけやってみたところ、日帰りで一応できなくもないと実証できた。

 それにしても基本的には公共交通機関を使ったルート設定だというのに、だいぶ徒歩移動(と道草)を挟んだ結果、当日の合計歩数が3万歩を越える、ずいぶん消費カロリーの激しいバス旅になった。

■函館市ぐるっと一周ルートまとめ

(1)函館駅前→【函館バス91A系統】→日ノ浜団地
(2)日ノ浜団地→【徒歩】→椴法華支所前
(3)椴法華支所前→【函館バス99A系統】→南茅部支所前
(4)南茅部支所前→【徒歩】→二艘澗
(5)二艘澗→【函館バス99系統】→道の駅しかべ間歇泉公園
(6)道の駅しかべ間歇泉公園→【函館バス222A系統】→鹿部駅前
(7)鹿部→【JR函館本線普通列車】→函館

・交通移動距離:129.5km
・歩いた距離:移動14.4km+道草6.1km
・距離合計:150km
・所要時間:9時間30分
・運賃合計:4,290円
・歩数合計:31,900歩

帰ってきた頃には駅前がすっかり夜の装いに
帰ってきた頃には駅前がすっかり夜の装いに
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