■健康診断
運転士の健康管理は事業者にとって重要な問題である。病院まで行かなくても東京営業所に移動検診車が何台もやってきて、複数日程で健康診断を受ける。他の営業所からは自前で貸切バスを仕立ててやってきていた。運転士の健康診断に運転士が運転して運転士を乗せてやってきたわけだ。
一般的な健康診断では胸部X線くらいはするだろうが、胃部のX線、腹部エコー、一般の尿検査とは別に、その場で採取する薬物検査までセットになていた。まるで人間ドックである。正社員は当然だとしても、富士急グループの健康保険に入っていないバイトでも区別や省略することなくフルセットで検査してくれた。
■制服
制服は業者が採寸に来てオーダーメイドで作られる。入社直後は仮にある在庫服を着ていたが、しばらくすると採寸後の制服が出来上がり夏冬ものが支給された。しかし、冬になるとさらに定期支給という形で、さらに新しいものが追加支給された。夏も同様だという。なんでも本来は欲しい人だけが注文するらしいが記者の場合は入社して間もないため、それほど予備もないだろうとの判断で、会社で一方的に注文しておいたとのこと。
ちなみに支給された防寒着はとてつもなく高性能なもので、冬の富士山に登っても問題ないようなものである。制服といえば、貸切高速組と路線組とでは制服が異なる。フジエクスプレスの路線組だけがブレザーを基調としたもので、貸切高速組は他の富士急グループバス事業者と同じ統一された制服だ。
■社員証
まだ1年を経過していないので、今現在で語れる福利厚生といえばこの程度だが、社員証も発行されるらしいという話を聞いた。ちょうどICカードになる転換時期で、転換後には記者の社員証も発行されるとのことで、これがあれば富士急グループの路線バスや鉄道に社員の福利厚生として乗ることができるそうだ。
さすがに高速バスは乗車できないが、大月まで行けばそこから先は富士急グループの社員として、その気になれば鉄道と路線バスを乗り継いで新富士や御殿場や甲府まで行けそうだ。
とはいえ、首都圏で乗れる富士急グループの路線バスは皆無に等しいので、結局は山梨や静岡地区で活用できるという程度だが、バイトでも区別なく正社員と同じ待遇をしてくれるのは素直にありがたいし、鉄道やバスマニアの記者にとっては大盤振る舞いにさえ感じる。
なお、入社後に独車するまでの教育課程は過去の記事に詳しいのでそちらを参照していただきたい。正社員とバイトの区別はなく等しく同じ教育がされるので、教育を受けた路線であれば練度の違いはあるが正社員とまったく同じように走る。次回は具体的な賃金待遇について述べる。
【画像ギャラリー】【バス運転士日誌】連載20回を超えたので改めて運転士になった経緯から待遇までをまとめてみた(福利厚生編)(8枚)画像ギャラリー










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