おじゃまします! バス会社潜入レポート 小田急バス編【その4】

おじゃまします! バス会社潜入レポート 小田急バス編【その4】

 ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2019年に遡って、9月発売号で掲載した、小田急バス編を振り返って紹介する。
(記事の内容は、2019年9月現在のものです)

 高速車、貸切車ではシートバリエーションによる、異なる定員の仕様とトイレの有無など、用途による“痒い所に手が届く”かのような、キメ細かい車内の設定を精力的に行っている。

 車体中央にトイレを設定する、28人乗りの夜行高速車にもハイデッカーで設定するなど、ニーズを見据えた車両配置が絶妙だ。

構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
写真協力/(K)柏田芳敬、(H)編集部
※2019年9月発売「バスマガジンVol.97」より

【画像ギャラリー】小田急バスの所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート 小田急バス編【一般路線車2/高速車】


■昼行路線もトイレつきが中心に 夜行便初のハイデッカーも登場

●一般路線バス(都市型)
いすゞ 2PG-LV290N2 ■E9409/川崎200か1771/登戸営業所/一般路線

一般路線バスのいすゞ大型最新鋭は2PG-LV290N2の17台。新型エルガはすべてAT仕様だが、このグループは総重量が14tを超え、2DG-から2PG-に変わった
吉祥寺と武蔵境の全車、狛江の9404はステップアップ部分にも1人掛けシートがあるラッシュ型、狛江の9395・9396・9405、登戸と町田の全車はステップアップ部分が2人掛けの都市型である

 現在の空港連絡路線用の高速車は、後部トイレつき49~52人乗りの三菱エアロバス・エアロエースと日野セレガハイデッカー。都市間昼行用には当初、トイレなし59〜60人乗りのエアロエースを導入したが、その後の増備車は後部トイレつき53~54人乗りの日野セレガハイデッカーに変更された。

●高速バス(夜行)
日野 2RG-RU1ESDA ■No.51/世田谷210あ51/小田急シティバス世田谷営業所/高速

都市間夜行路線は1988年の新宿~秋田線から運行開始。車両は独立3列シートの三菱エアロクィーンで、花をイメージしたデザインがオレンジ色で施された。以後、夜行高速バスには色違いで同じデザインを採用
2013年には初めて日野セレガが登場し、2018年増備のNo.51は中央トイレつき28人乗りの仕様のままハイデッカーに変更された

 都市間夜行用には中央トイレつき28〜29人乗りの三菱エアロクィーンを使用してきたが、13年にはセレガスーパーハイデッカーが登場。18年には同じレイアウトのセレガハイデッカーを採用した。

●ムーバス
日野 2DG-HX9JLCE ■C179/多摩230あ179/武蔵境営業所/一般路線

コミュニティバスは現在5つの自治体から受託。いずれもオリジナルカラーの専用車で運行されている。武蔵野市「ムーバス」は3路線5系統を武蔵境営業所が担当
日野リエッセからポンチョへの代替が完了し、143~145・171・179・181の6台が活躍している。銀色にカラフルな数字を散りばめた外装、バスをあしらったシートが「ムーバス」の特徴である

 一般貸切車は52~60人乗りの三菱エアロクィーンとセレガハイデッカーが計8台。契約貸切車・特定車は自家用タイプの小型車・中型車・大型車が中心だが、路線タイプのワンステップバスやノンステップバスも使用されている。

●貸切バス
三菱ふそう QTG-MS96VP ■5314/世田谷210あ5314/小田急シティバス世田谷営業所/貸切

貸切バスは1990年代まで一般路線バスと同じカラーだったが、1996年から小田急グループ共通カラーに変更された。その際、貸切バスだけに残っていた犬のレリーフも踏襲されている
現在は三菱エアロクィーンと日野セレガハイデッカーが在籍。スーパーハイデッカーの中では最新の5314は、社番のとおり53人乗りのセミサロンである

 社番は営業所記号(世田谷は表記なし)の後に、空港連絡が1000番台、都市間昼行が2000番台、都市間夜行が2桁数字、一般貸切車が千位と百位で乗客定員を表す4桁数字となっている。

おじゃまします! バス会社潜入レポート 小田急バス編【その3】

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