おじゃまします! バス会社潜入レポート 小田急バス編【その3】

おじゃまします! バス会社潜入レポート 小田急バス編【その3】

 ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2019年に遡って、9月発売号で掲載した、小田急バス編を振り返って紹介する。
(記事の内容は、2019年9月現在のものです)

 路線車では約70%がいすゞ車というラインナップだが、高速・貸切車では三菱ふそう車と日野車が中心となっている。2010年から積極的にAT車を導入、同時期からハイブリッド車の導入も始まっている。
 この回では、保有車両の特徴を紹介する。

構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
写真協力/(K)柏田芳敬、(H)編集部
※2019年9月発売「バスマガジンVol.97」より

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■一般路線車はいすゞ製が主力 2010年にAT仕様を採用

●所有車両
カラーリング/車内

●一般路線バス(ラッシュ型)
三菱ふそう 2PG-MP38FK ■A6111/多摩200か3410/吉祥寺営業所/一般路線

一般路線バスのカラーは1953年から採用。白は忠実・清潔、赤は情熱・誠心、赤の中に流れる3本の白線は情熱のうちにも常に理性があるべきことを意味している
一般路線バスのカラーは1953年から採用。白は忠実・清潔、赤は情熱・誠心、赤の中に流れる3本の白線は情熱のうちにも常に理性があるべきことを意味している

 小田急バスと小田急シティバスを合わせた2019年7月31日現在の保有車両数は、乗合592台(高速車37台含む)、貸切19台、特定11台、計622台である。

 メーカー別には、いすゞ429台、三菱ふそう119台、日野73台、トヨタ1台の順。全体の7割を占めるいすゞ製が一般路線車の主力であるが、高速車・貸切車は三菱製と日野製が中心となっている。

 一般路線車はノンステップバスに統一。06年から順次、吉祥寺・若林・武蔵境・狛江ではステップアップ部分にも1人掛けシートを配したラッシュ型が採用されるようになった。

 大型車はすべて短尺タイプを選択。三菱製は10年、いすゞ製は11年後期からATとなった。中型車は11年からAT、16年後期からAMTとなっている。また10~11年に日野製のハイブリッドノンステップバスを導入。13年にはいすゞ製も加わっている。

●高速バス(空港)
日野 2TG-RU1ASDA ■F1030/多摩230あ1030/町田営業所/高速

2000年に小田急バスが開業した空港連絡路線、2008年に小田急シティバスが開業した都市間昼行路線には、小田急グループ共通の貸切カラーを採用。ただし犬のレリーフがついているのはこの2社だけである。また空港連絡バスには“ODAKYU LIMOUSINE”の英字があしらわれている
2000年に小田急バスが開業した空港連絡路線、2008年に小田急シティバスが開業した都市間昼行路線には、小田急グループ共通の貸切カラーを採用。ただし犬のレリーフがついているのはこの2社だけである。また空港連絡バスには“ODAKYU LIMOUSINE”の英字があしらわれている

 コミュニティバスには日野リエッセと三菱エアミディMEが使用されてきたが、現在は日野ポンチョロングにほぼ置き換えられている。またポンチョロングは狭隘・閑散路線にも運用されている。

 一般路線車の社番は営業所記号(A:吉祥寺、B:若林、C:武蔵境、D:狛江、E:登戸、F:町田)と4桁の数字の組み合わせを基本とし、千位が車型を表している。

 ハイブリッド車、小型車、12年前期以前の中型車は数字が3桁で、百位が車型を表している。また車体表記では、年式の西暦下2桁の数字を冠するようになった。

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