ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2020年に遡って、1月発売号で掲載した、名鉄バス編を振り返って紹介する。
名鉄バスの2019年10月31日現在の保有車両数は、乗合721台(高速車119台、自治体所有車41台含む)、貸切45台、計766台である。
メーカー別に見ると、三菱ふそう593台、日野159台、いすゞ8台、トヨタ6台の順で、かつては名鉄傘下に三菱ふそうの販売会社を擁していたため、三菱車にほぼ統一されていたが、00年代に日野車、10年代にいすゞ車の採用が開始されている。今回は主に路線車のバリエーションを紹介する。
(記事の内容は、2020年1月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2020年1月発売「バスマガジンVol.99」より
【画像ギャラリー】名鉄バスの所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート 名鉄バス編【一般路線車その2】
■所有車両のカラーリングと車内
■一般路線バス(ノンステップ)
●三菱ふそう 2PG-MP38FK
■4901/名古屋200か4153/名古屋営業所/一般路線
名鉄バスでは一貫して赤と白のボディカラーを採用。2006年から前面の塗り分けが名鉄グループ共通のデザインとなった。
大型路線車は2011年からノンステップバスだけを新製。三菱エアロスターは左側面後部の窓下を黒く塗装している点が特徴である。2018年度の新車からフルカラーLEDを導入。2019年度の新車にはEDSS(ドライバー異常時対応システム)が装着されている。
■高速バス(長距離)
●三菱ふそう 2TG-MS06GP
■3807/名古屋200か4022/名古屋中央営業所/高速
高速車には1990年代後半から現行のデザインを採用。夜行路線には三菱エアロクィーンを使用している。室内は中央トイレつき独立3列シートの27人乗り。3608~3610・3706・3807はフローリングの床に56cm幅のプレミアムワイドシートが並ぶ。
なお、長距離高速バス用車両では夜行・昼行とも、2011年にプラズマクラスタイオン発生器搭載、2012年にWi-Fiサービス提供、2013年に全席へのコンセント設置が行われている。