90年代までは富士ボディを高い率で架装していたのが小湊鐵道の特徴のひとつ【小湊鐵道特集】

90年代までは富士ボディを高い率で架装していたのが小湊鐵道の特徴のひとつ【小湊鐵道特集】

 ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、5月発売号で掲載した、小湊鐵道編を振り返って紹介する。

 メーカーの分布を均等に導入しているのが、小湊鐵道の車両ラインナップの特徴のひとつだ。かつては4社、日産ディーゼルのバス製造撤退後は3社となり、さらに高速路戦車では近年、ヒュンダイ車も導入している。

 担当車制を採っているため、いずれの車両も綺麗に保たれているが、経年車の一部は九十九里鐵道に移籍されている。

 画像ギャラリーでは一般路線車を紹介する。

(記事の内容は、2019年5月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年5月発売《バスマガジンVol.95》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より(part3)

【画像ギャラリー】高速バスには積極的に新車を導入! さまざまな車種が混在する小湊鐵道の貸切車(16枚)画像ギャラリー

■4メーカーをバランス良く購入担当者の手で磨かれた車両たち

●一般路線バス(ノンステップ)

いすゞ QDG-LV290N1 ■千葉200か2863/姉崎車庫/一般路線 オレンジとベージュのボディカラーは戦後まもなく採用。乗合バス・貸切バスとも今日まで踏襲されている
いすゞ QDG-LV290N1 ■千葉200か2863/姉崎車庫/一般路線 オレンジとベージュのボディカラーは戦後まもなく採用。乗合バス・貸切バスとも今日まで踏襲されている

 小湊鐵道の2019年3月31日現在の保有車両数は、乗合273台(高速車69台含む)、貸切58台、計331台である。

 メーカー別に見ると、三菱ふそう89台、日野84台、いすゞ81台、日産ディーゼル65台、日産6台、トヨタ4台、ヒュンダイ2台となっており、10年まで国産4メーカー、11年から3メーカーをバランス良く購入。

 90年代まで富士ボディを好んで架装していたことが特徴である。担当車制を採用しており、経年車両でも美しく磨かれたものが多い。

 一般路線では中型車と大型車がほぼ同数ずつ活躍。ツーステップ時代は中型車に前後扉、大型車に前中扉を採用していた。00年に中型車にワンステップバスを導入。

●高速バス

三菱ふそう 2TG-MS06GP ■袖ケ浦230あ5013/木更津営業所/一般路線 高速バスの最新モデルは2017~2019年式の三菱エアロエース
三菱ふそう 2TG-MS06GP ■袖ケ浦230あ5013/木更津営業所/一般路線 高速バスの最新モデルは2017~2019年式の三菱エアロエース

 04年の新車は中型・大型ともすべてノンステップバスとなり、以後はワンステップバスとノンステップバスを並行増備している。コミュニティバスには小型のいすゞジャーニーJや三菱ローザを使用してきたが、近年はノンステップの日野ポンチョの比率が高まった。

 16年にHMC東京千葉営業所の路線を継承。引き継いだ車両の中には、横浜市交通局からの移籍車が含まれている。また18年には西武・東急・神奈中の路線車も転入した。一方で、経年車両の一部は九十九里鐵道に転出している。

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