ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー、バス会社潜入レポート。今回は2019年に遡って、5月発売号で掲載した、小湊鐵道編を振り返って紹介する。
メーカーの分布を均等に導入しているのが、小湊鐵道の車両ラインナップの特徴のひとつだ。かつては4社、日産ディーゼルのバス製造撤退後は3社となり、さらに高速路戦車では近年、ヒュンダイ車も導入している。
担当車制を採っているため、いずれの車両も綺麗に保たれているが、経年車の一部は九十九里鐵道に移籍されている。
画像ギャラリーでは一般路線車を紹介する。
(記事の内容は、2019年5月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2019年5月発売《バスマガジンVol.95》『おじゃまします! バス会社潜入レポート』より(part3)
■4メーカーをバランス良く購入担当者の手で磨かれた車両たち
●一般路線バス(ノンステップ)
小湊鐵道の2019年3月31日現在の保有車両数は、乗合273台(高速車69台含む)、貸切58台、計331台である。
メーカー別に見ると、三菱ふそう89台、日野84台、いすゞ81台、日産ディーゼル65台、日産6台、トヨタ4台、ヒュンダイ2台となっており、10年まで国産4メーカー、11年から3メーカーをバランス良く購入。
90年代まで富士ボディを好んで架装していたことが特徴である。担当車制を採用しており、経年車両でも美しく磨かれたものが多い。
一般路線では中型車と大型車がほぼ同数ずつ活躍。ツーステップ時代は中型車に前後扉、大型車に前中扉を採用していた。00年に中型車にワンステップバスを導入。
●高速バス
04年の新車は中型・大型ともすべてノンステップバスとなり、以後はワンステップバスとノンステップバスを並行増備している。コミュニティバスには小型のいすゞジャーニーJや三菱ローザを使用してきたが、近年はノンステップの日野ポンチョの比率が高まった。
16年にHMC東京千葉営業所の路線を継承。引き継いだ車両の中には、横浜市交通局からの移籍車が含まれている。また18年には西武・東急・神奈中の路線車も転入した。一方で、経年車両の一部は九十九里鐵道に転出している。
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