音だけは変わらなかった理由
ボタンがワイヤレスになろうが自己発電になろうが、透過電球がLEDになろうが、音色だけは基本的に「ピンポーン」だ。アナログ音から電子音になると、音色や音階はどうとでもなることなのだが、ピンポーンが定着してしまったので、あえてこれは変えていないとのことだ。ピンポン=降車合図という一種の条件反射なのかもしれない。
前述の通り海外では日本のような親切なピンポンはない場合が多く、面白いものでは、運転士や車掌に「叫んで」知らせる方式や、乗客が伝言ゲームよろしく声をリレーして知らせる方式、乗客が手持ちのコインを手すりに打ち付け「カンカン」と鳴らす方式等さまざまである。
大人になっても何となく押したいもの
この降車ボタンは子供は当然だが、大人でも何となく押したくなる不思議な魅力がある。
降車ボタン「だけ」を趣味の対象にするマニアも存在するくらい奥が深い。地方により、また事業者やバスの年代により異なるのでバスに乗車の際には数秒間だけ観察してみてはいかがだろうか。
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