水面を進むバスだから水上バス
地形の関係などにより、地域によってはクルマよりも船が重宝されることがある。そんな場所の川や海・湖など水の上を進む公共交通機関が文字通り水上バスだ。
中でも、数カ所の船着場を経由しながら始点と終点を結ぶ、やや短距離運航の小型乗合船を「水上バス」と呼ぶ印象が強く、使い勝手も路線バスに近い。
ダイヤが組まれ決まった時刻に運航するのも陸上と共通だ。水上バスは国が定める「一般旅客定期航路事業」に当たる。法律は抜きにして趣味の話となれば、事業者が水上バスと銘打つか否かで見方が変わってくる。
移動手段としての性質が強い航路でも遊覧船を謳っていたり、遊覧向けに見えても名称は水上バスだったりするわけで、全部が全部一緒ではないのが面白い。運航距離と船のサイズで区別を付けるとすれば、渡し船 < 水上バス < フェリー の順になる。
ちなみに、横浜の短距離乗合船でおなじみの「シーバス」は、魚のスズキ(sea bass)が由来なので念のため。
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