バスターミナルの新設計画増加中!! 厳しい環境の今だからこそニーズに忠実に!!

■飯田線と松本線のニーズの差は?

2014年5月8日、西口最終日の最終便を見送ったのも懐かしい。写真は翌日、備品類を搬出する際の様子
2014年5月8日、西口最終日の最終便を見送ったのも懐かしい。写真は翌日、備品類を搬出する際の様子

 新宿~飯田は、鉄道の直通がなく高速バスが主な交通手段だから、飯田に帰る人は満席なら次便を待つしかない。しかし新宿~松本は特急電車と競合する。

 当時、高速バス松本線が毎時50分発。そして10分後の00分には、新宿駅から特急「あずさ」が発車する。松本のお客様には、丁寧よりクイックな接客が重要なのだ。

 マーケティング、とりわけダイナミック・プライシングは、便ごとの需要を分析する仕事だ。単に需要の大小(乗車率)だけではない。どういう人が何の目的で移動するのか、いくらの運賃差があれば鉄道ではなく高速バスを選択してくれ、あるいはピーク時間帯から前後にずらしてくれるか、心理を読む仕事だ。

 多くの路線の便ごとの輸送人員や客単価の一覧表を見比べるのは興味深い。なぜこの路線だけピーク時間帯がずれるのか? この路線の競合相手は、同区間の在来線ではなく、実は山の向こうの新幹線駅でのパーク&ライドではないのか?

 無機質な数字の羅列からお客様の「顔」が自ずと浮かぶ時、正しく分析できているという手ごたえを感じる。

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バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。