そして蛍光灯からLEDへと順当な進化
住宅用がそうであるように、近年バスの室内灯で大きく変わったのはLEDの台頭だろう。青色LEDが実用化して白色に発光するLEDが作れるようになると、照明用光源への応用が急速に進んだ。
家庭用LED電球が登場したのは2007年。当初は非常に高価であったため、年月をかけて緩やかに普及していったと言える。路線バスの室内照明向けにLEDが採用され始めたのは2010年代前半からだ。
電球や蛍光灯に比べるとLEDは省電力+高寿命で、使用頻度が極めて高いバス車両との相性は良好。今日ではクルマ用でも照明=LEDの図式がすっかり定着している。
バス用のLED室内灯では、LEDの光源が照明ユニットにセットされた薄型のタイプが登場している。照明ユニット本体は従来のまま、光源だけ蛍光灯型のLEDに差し替えて使用している場合もある。
LED照明ユニットにはテープLEDがよく使われる。米粒大のチップLEDを1列または2列に並べ、各種電子部品と組み合わせ、薄手の基板(フレキシブルプリント基板)にはんだ付けしたものだ。
テープLED方式の場合、照明ユニットをよく観察するとプラスチックカバーごしに光源が1個1個見える。
路線車向け室内灯の外見はともかくとして、光源が蛍光灯からLEDに変わったという点は、目立たないながらも大きな進歩だ。
【画像ギャラリー】昔から白く光っていた…路線バスの室内灯(4枚)画像ギャラリー
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