■その種別って一体どう決まるのか?
A・B・C・D・Eの区間を結ぶバス路線があったとして、Bだけ飛ばすものが準急や快速、B・Cを通過するものが急行、B・C・Dを飛ばす便なら特急、というイメージが最もシンプルな例だ。
上記の要領で、単純に途中の停留所を何箇所か飛ばす便に対して、レギュラー便と区別をつけるため「急行」の種別を付けている路線ももちろん存在する。
このほか、始点と終点は同じでも、途中の経路を変えてレギュラー便より早く着くようにしたものに快速の種別を付けている事例がある。
さらに、高速道路に乗るものを特急、下道経由を快速にして区別を付けたり、同一県内で完結する路線の速達便に限って急行・特急と呼んだりする事業者も見られる。
一部の都市間高速バスでは、「普通」相当よりはどう見ても速いということで、高速道路上にあるほぼ全ての停留所に立ち寄る各停タイプでも「急行」として扱われる。
また、レギュラー便と急行便が路線車で運行されている路線で、ハイデッカータイプの高速車を使用する急行相当の便に特急を冠するという、車種で種別を変えているケースもある。
実はバス便の種別の付け方に決まりはないようで、実際のところはバス事業者ごとに解釈が異なり、全国共通で「これ」と定義するのはまずムリという結論に達した。
■基本形の外にいるユニーク系バスの種別
快速や特急以外にも、バス事業者ごとに様々な種別が作られている。ざっくりではあるものの、全国のユニーク系種別を挙げてみると……直行、新快速、通勤快速、超快速、特別快速、高速、通勤特急、超特急などが見つかった。
上記のような各種別の下に、ノンストップ、スーパーノンストップといった更に細かい種別を付けている事業者もあった。
ユニーク系は自由で多彩なバリエーションが見られ、どちらかといえば、国鉄よりも会社ごとに種別の言い方がバラバラな私鉄のお作法に近いかもしれない。
全国にバス便の種別が全部で何種類存在しているのか、なかなか興味を惹かれるところである。
【画像ギャラリー】電車並みに豊富?!なバスの種別(6枚)画像ギャラリー
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