■やはり先立つものがないと……ね!!
利用する側は恐らく意識しないハズだが、ベンチ本体も元を辿れば立派な「商品」だ。導入するには買わなければいけない。ベンチの購入や管理はどこの管轄か……当のバス事業者だ。
風雨に晒されるのみならず、どんな使い方をされるか分からない環境下でも耐える打たれ強さを持ったプロユースの製品となれば、価格もそれなりだ。しかも1つ用意すれば終わりではない。
全国的に台所事情が厳しいと言われるバス事業の中で、膨大な費用を受け流せるかと想像すれば、易々とお願いできるものですらない気がしてくる。
公営バス事業者の場合、バスの経路にあたる地域の自治体が費用を負担するなどの方法があるようで、民営バス事業者に比べるとベンチ付きバス停の数が多いと言われる。
関東地方に限定されるものの、データで見るとベンチ付きバス停の割合は全体の5%程度しかないらしい。
地形、場所、法律、承認、費用etc……とんでもなく長い道のりを進み切らないと、ベンチ付きバス停の実現は難しいわけだ。ただのベンチと侮るなかれ、と思えてくる。
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