■福岡空港到着は考慮されていない?
現実的には福岡空港の方がLCCが飛んでいて、運賃はかなり安く到着できるのだが、福岡市内から北九州市内に高速バスで入る場合の現実的なゲートウェイはあの「はかた号」も停車する「黒崎IC引野口」である。
引野口バス停には待合室や乗車券売り場はあるのだが、ここではパスは購入できないので、小倉駅まで行くしかなく無駄な運賃を払う羽目になる。つまり福岡市内からであれば、JR鹿児島本線で黒崎で下車するのが最もお得な方法と言える。
航空機到着だけをシミュレーションしても、お世辞にも積極的に使ってもらおうとしているパスとは思えない。もっとも、有効期間が1日なので空港到着日に使用開始する人は少なく、宿泊後の翌日に使用開始というのが一般的だろうが、それでも北九州空港まではこのパスでは現実的にはたどり着けない。
■デジタルがないのが痛い!
現在でも発売しているデジタル版の24時間券であれば、空港や新幹線等で到着してすぐに使い始めることができ、24時間券なので翌日も有効に使用できる。本パスにデジタル版がないのが非常に痛い。
もちろん宿泊することを確認する必要があるのだろうが、いまどきホテルの予約もデジタルで行なうのに、その程度の確認がオンラインでできないわけでもないだろう。
細かい所かもしれないが、本気で北九州市に来てもらい宿泊してもらい、下世話な話だがひいてはお金を落として消費してもらいたいのであれば、来る人の利便性を第一に設計するべきだったのかもしれない。
文句ばかりを言っても始まらないので、実際に宿泊する方は利用してみていただきたい。コスパは最高によいチケットであることは間違いない。
対距離運賃制の西鉄であれば500円の料金分は2乗車程度で元が取れるので、どんな使い方をしてもお値段以上であることだけは確かだ。全国的に少数な都市高速道路を路線バスが爆走する路線に乗ってみて、不思議な体験等を含めて北九州市を堪能していただきたい。
【画像ギャラリー】1月末までの宿泊者限定「探検・北九州!1-DAYパス」は使えるの?(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方