■ダイヤが戻る可能性は低い?
運転士不足や2024年問題で減便した路線や廃止した路線が戻る可能性は一般論では低いと言わざるを得ない。地域の事情や事業者の事情にもよるが、すでに減便や廃止された(決まっている)路線は赤字が著しいことは察しが付く。
仮に運転士問題が解決したとしても、わざわざ赤字の路線を復活させたり、増便したりすることは考えにくい。もっとも自治体の補助金が増額されたり、そもそも公営バスの路線だったりした場合はこの限りではないが、赤字前提で住民サービスとして運行しているコミュニティバスですら統廃合が進んでいる現状を見れば、やはり復活の見込みは低いと言わざるを得ない。
もっとも怖いのは沿線住民の完全なバス離れだ。現に車の運転をしている高齢者はバスがなくてもサポートカー限定免許の選択肢があり、若い方も1人1台の車所有が都市部でも進めば、バスに乗車するのはもはや子供と通学する学生くらいしかいなくなる。
そうなればバス事業そのものが成り立たないので事業廃止という最悪の事態が来ないとも限らないのだ。もはやバス事業者だけの問題ではなく、国民生活の重要なインフラ問題になりそうだ。
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