特定小型原付は何が問題なのか? バス目線で見てみたら想像以上にヤバすぎる!!

■実際に乗ってみて

路線バスの多くは全長11m全幅2.5mなのを忘れずに…
路線バスの多くは全長11m全幅2.5mなのを忘れずに…

 特定小型原付に実際に乗ってみたが、非常に便利で快適な乗り物であることは確かだ。アプリ上で一定の試験を受けて全問正解で合格しなければ借りることができない等、一定の条件を満たした者だけが借り受けができるようになっている。

 しかし事故や違反の多さを見ると、オンライン上の簡易な試験ではあまり意味のないことであり、実効性はないと言わざるを得ない。

 むしろ貸し出す側の批判回避や免責のためにやっている感はある。しかし免許不要になっている限り、制度上はこれくらいしかやりようがないのも事実だ。自動二輪や大型二種免許を持つ記者が使ってみた感想としては、最低限ハンドルの右側にミラーは欲しいと感じた。

 後ろから何が来ているのかわからず、振り返って目視するにも速度が遅く立って乗車している不安定な状況で振り向くのは怖かった。速度の速い車両に道を譲るためにも、自分の身を守るためにも、ミラーはなければならないだろうと感じた。

 暑い日が続くので短い距離でも歩くのが億劫な季節では気軽に乗れる特定小型原付は便利でありがたい存在だ。免許を持たない方は自分のためにも交通ルールを熟知したうえで、乗用車はもちろん、死角の多い大型車には無条件で道を譲り、自分から避けることで快適な移動を楽しんでいただきたい。

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