■どこへ連れて行かれるか分からない不安
最大の懸案事項が、どこへ連れて行かれるか分からない不安だ。電車の場合、小学校の社会科で教わるくらい有名な場所が行き先になっていることが多いため、どの辺まで行くのか何となく理解できる。
一方で路線バスは、始発/行き先が地元の人でない限り、全く知らない地名や施設名になっているケースがぐじゃまんとある。
途中で、その土地の主要駅を経由する路線でも、その駅名が目立たない位置に書かれていて気づかず、結局のところ「バスじゃ行けないや」と判断して利用を諦めてしまう……そんな取りこぼしも決して珍しくない。
さらに、バスの路線図は近郊区間を走る鉄道と同様に、略図で描かれることが多く、そうなると土地勘ナシでは、地理がマクロすぎて本当にどれがどの場所なのか、サッパリ解読不能な状況に陥るのも難点だ。
最近は利便性を高めるべく、地元民でなくても理解しやすい地名(停留所名)を、行先表示に大きく掲示する路線もポツポツ見られるようになり、幸いにも安心度が高まってきた。
また、略図ではなく正確な地形を描いた地図上に、路線図を重ねて掲示しているバス事業者もあり、これに出会うと路線図作った人が神様のように思えてくる。こういうの全国的に増えてくれると、もっとバスが使いやすくなるんだけどね。
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