■クレーム処理
現代社会では「カスハラ(カスタマーハラスメント)」という言葉が一般名詞化されるほど認知され、一人ですべての処理を行なわなければならないワンマンバスの運転士には負担が大きい。処理自体は事業者のマニュアルに沿っていれば」いいのだが、問題はカスハラが営業所へのクレームになった場合だ。
この取り扱いに不満を抱く運転士はすぐに辞めてしまう傾向にある。最近のバスには客室も記録するドラレコが搭載されているので、すべてのクレームに対してドラレコを確認してカスハラ認定したものについては運転士をとがめない事業者もあるが、全体としては少数派だろう。
こうした様々な待遇だけではない理由から悪い意味での「運転士の流動性」が起こっているのもバス業界の実態だ。事業者ではこうしたことに対処しながら体質を変えていかなければならない時期に来ているのかもしれない。
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