今も意外と……いや元気に走っているゾ!! 「浮いた」感じのバス車両の存在感がありすぎる!!

■浮いた車の正体とは!?

 自宅に戻ってから答え合わせをしてみると、他とは姿形が全然違う、あのバス車両の意外な正体が分かってきた。

 車体は間違いなく西工が手がけたものであった。西工ボディと組み合わせるシャーシで最も多かったのが日産ディーゼル製。こちらも日産「スペースランナーRM」が下回りであった。

 型式で言うと、KK-RM252GAN改になる。1999〜2000年代の前半くらいまで製造されていたタイプの車両だ。

その正体は日産製シャーシに西日本工業製車体を載せた、20年ランナーの中型路線車
その正体は日産製シャーシに西日本工業製車体を載せた、20年ランナーの中型路線車

 三島駅で出会った車両は2003年式とのこと。どうやらこの西工車体を載せたスペースランナーRM、伊豆箱根バスでは当時まとまった数を導入していたらしい。

 そうなれば、現地的には数が多い(多かった)ため、そんなに浮いた車種というわけではないかもしれない。年式が古いので、現役で稼働しているものは減って、今では少数派になっている可能性はあるけれど。

 ともあれ、バスは地域色が強く、筆者の住んでいる地域では似たスタイルの車を見た覚えがなかったせいか車種的に完全スルー。こんなのあったんだ!? と、かなり物珍しい存在に映った。

 ところ変われば価値激変、海外の動物園で「たぬき」が珍重される感覚に近いのかも? バス趣味はこういった、古くても新しくても刺激的な発見が次々にボコボコ出てくるから面白い。

【画像ギャラリー】三島駅前で見かけた変わり種(?)中型路線車(7枚)画像ギャラリー

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