■重厚なエンジン音も魅力の一つ! 着席重視のロマンスシート装備

一口に「山岳路線用の車両」とか「高出力車」といっても、一見すると普通のバスとは見分けがつきにくい――と思われる方もいるのではないか。その特徴を挙げるとすれば、
(1)観光バスのように2列がけのシートが左右に並び、着席定員が多い
(2)起伏の激しい山道を走るため、乗降口のステップが高い、などがある。
そして、なんといっても平坦地用の車両との決定的な違いは、エンジンの出力である。
例えば、戸隠地区で最後まで使用されていたKC-代のいすゞ キュービックでは、平坦地用のエンジンの240psに対して、285psの高出力エンジンを搭載している。
そして同車のエンジンは路線バスでは珍しいV型8気筒のタイプを採用しており、その重厚なサウンドはバスファンにとって大きな魅力である。
独特の装備をもったこれらの車両は、製造から四半世紀が経ち、整備して使用するのも限界が来ているものと思われる。ここに記録を残すことで、姿を消してゆく同車両たちへの餞としたい。
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