東京で見覚えのある色をしたバスが岩手に!? 〜国際興業カラーと岩手県交通のステキな関係〜

■そのバス、どこから来たの?

 次に、岩手県交通の車両といえば、他のバス事業者から移籍してきた、いわば再就職組の多さが特徴。岩手県交通自社で新車導入した車もなくはないが、物凄く珍しい。

極めて数が少ない自社発注の2014年式いすゞエルガ
極めて数が少ない自社発注の2014年式いすゞエルガ

 元・国際興業グループだったゆえに、国際興業カラーの車は大抵が元・国際興業の車両なのか、と考えたくなる。

 少し掘り下げてみると、確かに結構な数の元・国際興業の車が在籍しているようだ。ところが、国際興業カラーの車が必ずしも国際興業出身とは限らない様子。

高槻市交通局→岩手県交通に転身した日野ブルーリボン+西工車体
高槻市交通局→岩手県交通に転身した日野ブルーリボン+西工車体

 出自の一例として、京急バス、神奈中バス、相鉄バス、高槻市営バスなどが挙げられるほか、2020年以降の新塗装まで含めると……

前面ヘッドライト上の小窓で元・神奈中だとすぐに分かる新色エルガ
前面ヘッドライト上の小窓で元・神奈中だとすぐに分かる新色エルガ

……都営バス、川崎市営バス、臨港バス、横浜市営バス、西武バス、立川バス、京成バス、千葉中央バス、名鉄バスほか、錚々たる出身地が並ぶ。

ちょっと珍しい(?)名鉄バス出身の三菱ふそうエアロミディ
ちょっと珍しい(?)名鉄バス出身の三菱ふそうエアロミディ

 東京で見慣れた国際興業カラーの下に隠された、個々の車両プロファイルを探ると刺激抜群! 岩手県交通は多方面から趣味的アプローチが可能な奥の深さを持った、魅力あふれるテーマに思える。

【画像ギャラリー】色合い国際興業派!! 岩手県交通の路線車プロファイル(11枚)画像ギャラリー

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