■いじって遊べる憧れのアレ
その隣のコーナーは、子供たちが大喜びの「光モノ」だ。廃車となったバスから抜き取った、ウインカーやブレーキランプ、ドア上の開閉警告灯などで、ボタンを押すときちんと点灯するのだ。
もちろん、ドア開閉ランプはブザーも鳴る。これには男の子たちも夢中で、常に人だかりができている人気コーナーだった。
同じく人気を集めていたのが、バスの行き先表示と車内の案内表示、そして車内放送の展示だ。操作パネルと連動し、行き先表示と車内案内表示が変化し、「次の停留所は…」と案内放送が流れる。子供たちはすっかり運転手の気分である。
■事故った(?)クルマもありのまま
さらに奥へ進んでいくと、工場に入場中のバスが見えてきた。検査入場と思われる車両、事故や不具合で修理中の車両、廃車になって解体中の車両など様々だ。
中には投入されたばかりなのに、衝突のはずみで相手車両が炎上でもしたのか、破損個所が焦げている新車の姿もあった。
連節車のジャッキアップというのも初めて見た。大掛かりな検査はどうやって行うのかが気になっていたが、連節された状態で、2車体を一気に持ち上げていた。幌の部分を切り離すのは、修繕が必要な事故の際や、廃車解体の時以外はなさそうだ。
屋根の上のエアコンも見せてもらえた。滅多に見られないとあって、見学には長い列ができていたが、脚立は人数制限があるので、見るまでにかなり時間が掛かった。とはいえ、なかなかバスの屋根に上がる機会は無い。
屋外にも、旧型車から最新の車両まで、多数の車両展示が行われていた。表向き家族連れのためのイベントとは思えない、マニアも十二分に楽しめる、非常に濃い内容のイベントで、中年男性(筆者)も丸1日掛けてじっくりと楽しませてもらった。
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