■昔の大型路線車 vs. 最近の大型路線車
最後を飾るのは大型路線車。古い車両のサンプルには、1965〜66年に製造された日野RB10を選んだ。
当時の日野RB10のカタログを開くと、定員76〜84名、全長10,020mm、全幅2,450mmという諸元が載っている。
車両本体の重量は仕様によって7,355〜7,495kgとあり、概ね7.45トンとしておこう。
対する最近の大型路線車には、共通設計のいすゞエルガ/日野ブルーリボンをチョイス。こちらは定員72〜78名、全長10,430mm、全幅2,485mm。重量は9,500〜9,640kgで、大体9.55トンくらいか。
新旧スペックを照らし合わせると、7.45トン vs. 9.55トン。意外や意外、1960年代の大型バスは現在の同種の車両に比べて2トンほど軽かったわけだ。
ちなみに、新しいほうの比較サンプルを電気自動車の、いすゞエルガEV/日野ブルーリボンZ EVに変えると、車両本体重量は12,220〜12,260kgで約12トン(!)。この数値から走行用バッテリーが如何に重いかを実感させられる。
ここまで来ると異種格闘な気がしなくもないが、古いディーゼル車 vs. 電気バスでは、中型トラック1台分の重量差が生じてしまい、大昔の大型路線バスは羽毛のように軽かったと錯覚するほどの結果に収まるようだ。
この次はまた比較材料を変えて試してみよう。
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