■むしろ最高! アナログ全振り
当日はJR三島駅南口にある、三島観光案内所でフリーきっぷを引き替えてもらった。購入サイトの注釈に電子チケット云々と記されているのを見て、はじめ引き替え窓口で電子チケットをアンロックするのかな? と思っていた。
実際のところそうではなく、携帯端末を使用するのは「引き換え証」の画面を提示するところまでで、確認が取れると通常の紙の3日間用フリーきっぷを渡してくれた。バス利用時はこの紙のきっぷを降車時に見せればOK。
最初はハイテクデジタルで手配しながらも、利用段階になると見まごうことなきアナログ全振りであるが、実はこの瞬間、かなりホッとした。
と言うのも、電子チケットはそのつどアプリを開いたり閉じたり、見せようとしたら別のアプリ開いちゃったり、スクショならスクショで肝心なときに画像がズレて肉の写真とか表示されてたり、それに焦って端末落っことして画面バッキバキに割れたり……
……電子端末を介する現場取引は万能そうに見えてリスクの塊と考える手前、相手に「見せるだけ」という動作しか要求されない状況下なら紙が最強である。
フリーきっぷ本体のほか、伊豆エリアを中心にした大判の縮尺路線マップと、観光によく使われる主要停留所の時刻を1枚に収めた時刻表が付いてきた。
この時刻表、あるとないとでは大違い。レイアウトがしっかりしていて、パッと開いて自分の行きたいところをものの数秒で確認できる超スグレモノ。
これは全般的に能動型で作られているデジタルには真似できない、基本が受動型の紙媒体ならではの速さと言えるもので、アナログはアナログで捨ててはいけない役割があると、東海バスの中型路線車に揺られながら再認識。
マップのほうは大きいので外で全開は大変ながらも、広大な東海バスの路線図が一つの紙の中に収まっていると、どこをどんな路線が通っているのか凄く理解しやすい。
しかもマップを眺めつつ「次ここ行ってみるか」と、指でなぞってアドベンチャー気分に浸りながら今後の予定を組んでいけるのが実に楽しい。今後もぜひこの3大紙セットは続けていただきたいものだ。
■元が取れる、どころじゃなかった!
さて、3日間用のフリーきっぷを利用して、伊豆半島各所を東海バスで移動してみた。最も肝心なところは、購入金額の元くらいはキッチリ取れているかどうかだ。
3日間のうち9本のバス路線系統に乗車。移動距離合計231.7km、乗車時間合わせて7時間39分の利用になり、その都度規定運賃で支払っていた場合、12,590円かかったことになり、フリーきっぷの標準価格である5,600円でも十分に元が取れている計算だ。
そこを半額キャンペーンで購入(それと冬季割20%OFF+EXポイント充当で支払額は2,050円だった)できたとなれば、元を取る云々の範疇なんて遥か彼方。まさか2025年になって、ここまで価格/内容共に満足度の高いフリーきっぷに出会えるとは想像もしなかった。
前述の通り2026年2月まで半額キャンペーン実施とのことだが、期日よりも先に予定販売数に達し次第終了するそうなので、あまりに抜群すぎて怖くなるほどのコストパフォーマンスを体験するならお早めに。
【画像ギャラリー】伊豆の旅なら指名買い? 東海バスの全線フリーきっぷ(8枚)画像ギャラリー










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