■戦艦三笠と言えば……
戦艦三笠は日露戦争時に日本海海戦で連合艦隊の旗艦となった艦船だが、その後の海軍軍縮条約により退役し以降は記念艦として展示されている。決して無傷ではなかった戦艦だが、第二次世界大戦やその後の荒廃した世の中で無残な状態になったものの、現在ではほぼ復元され展示されている。
当時の連合艦隊司令長官は東郷ターンで有名な東郷平八郎だが、同提督を祀った東郷神社は日本に2社しかなく、その一つは東京の原宿にあり、都営バス池86系統の神宮前一丁目バス停が参道目の前だ。同社で授与される勝守にはZ旗がデザインされている。
国際信号旗によるZ旗は「私は引船がほしい」という意味だが、アルファベットの最後の文字であることから、「背水の陣」つまり「敗れれば後がない」の意味で使用され、以降海軍ではローカルルール的な意味で必勝または成功を祈念する旗印として使用されたようだ。
さて、もう1社は福岡県の福津市にあり同社には戦艦三笠の主砲先端部が保存展示されている。日本海海戦の戦場が近く天気が良ければ長崎県の対馬あたりまで見える。鹿児島本線福間駅から西鉄バスの津屋崎下車で2キロメートル弱の徒歩で到達できる。
横須賀ツアーに参加した後に機会があれば、そういった軍港ゆかりの地を路線バスで訪ねてみるのも、つながりのある旅でいいのではないだろうか。
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