有名どころなのに、「具体的に何があるのかよく知らない」「遠いから行きにくい」「車がないから無理」という声を実際に聞いたので行ってみた、みんなご存じ「スパリゾートハワイアンズ」の取材レポートだ。ここでは往復バス無料とファイヤーナイフダンスの疑問について紹介する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■やはり福島県は遠い?
スパリゾートハワイアンズ(以下、ハワイアンズ)があるのは、福島県いわき市である。鉄道では常磐線沿線なので品川・東京・上野から特急列車で乗り換え不要で行ける。
もちろん、湯本駅からは自前の送迎バスを運行しているが昨今の特急列車の全車指定席化により気が向いたから予約をして行ってみようとはなりにくく、そもそも運賃と料金で片道6000円以上かかる。
一人でも往復12000円以上の交通費が必要なのであれば、家族4人となるととても気軽にとはならない。高速バスもあり「いわき湯本IC」に停車し運賃は3600円と特急列車の約半額だ。しかしバス停からハワイアンズまで徒歩で行くのは現実的ではなく、見たところタクシーが止まっている様子もなかった。
常磐線沿いに新幹線はなく高速バスの停留所も近くはないので、現実的には在来線特急を使うか自家用車で常磐道を下っていくかの二択になるだろう。
■宿泊すれば往復無料!
そこでハワイアンズでは主にリゾート目的でやってくる首都圏から5路線かつ最大7台の無料送迎バス「ハワイアンズエクスプレス」を運行している。宿泊客限定だが、往復の交通費が無料になるのはかなり大きい。
ハイデッカー車を使用し、東京から2便、新宿、横浜、さいたま、西船橋・松戸の5路線、最大7台で運行している。貸切車扱いなので運行会社は出発地により異なるが、面白いのは横浜便の運行会社が横浜市交通局であることだろうか。
■東京便と同じルートでハワイアンズへ!
今回の取材では報道関係者を乗せるために、通常の宿泊客が乗るハワイアンズエクスプレスと同じルートで貸切バスが運行された。東京便は日の丸自動車がエアロエースで運行しているが、メディア専用の貸切バスは報徳バスのエアロクイーンがやってきた。
報道関係者と大量の荷物(撮影機材)を乗せたエアロクイーンは、通常便から遅れて2か所の休憩をするのを1か所にしたために友部SAで追いついた。
■3時間弱で到着!
おおよそ2時間30分から3時間程度でハワイアンズの玄関前に到着した。日の丸自動車の1台はラッピングされた専用車で、定期高速バスとそん色がない。
知っているけど行ったことがないという方には、ハワイアンズば温水プールとフラガールによるフラダンスショーくらいしかイメージがない。しかし元々の炭鉱会社が炭鉱閉山の危機と同地に湧く温泉を利用して作られたのがハワイアンズなので、温泉の質は一級品だ。
温水プールも成分が調整されたうえで温泉が使われており、水遊びと温泉が同時に楽しめてショーまで見ることができるの総合リゾート地なのがハワイアンズの特徴である。
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