パワースポット巡りで訪ねた沼津日枝神社も聖地巡礼の地に組み込まれていたってマジ？

■旧東海道沿い！

　参拝を済ませて境内を歩くと手水舎の向かいに別の社殿がある。こちらは日枝天満宮で、菅原道眞公が祀られている。また天神様の神使である「神使いの牛」が鎮座する。良くなりたい場所をなでるといいようだ。また筆塚もあり子ども達が勉強に使った鉛筆や筆が納められる。

　最後に社務所に向かい、お守りや絵馬などを見てみた。多くの種類が並んでいる中で旅行取材には最適な「旅行安全御守」と御朱印を拝受した。待っている間に境内を見渡していたが、街中にあるせいかコンパクトさを感じる。沼津日枝神社は旧東海道に面した場所だったという。

　鎌倉時代の文献によると「往古駿河国大岡庄、車返しの里という旧東海道に面した冠たる場所」と記載があり、昔の参道は狩野川沿いの旧東海道から続いていたようだ。距離にすると約120mくらいはあったようだが、都市計画のため道路により分断され今では市道からすぐ階段になっている。

■ここも聖地？

　若い人も絶えず行き交う姿があったが、神社の参拝というよりは設置されたスタンプと缶バッジを購入するためのようだった。沼津市は「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台なので聖地巡礼者が多い。その巡礼の楽しみの1つが「まちあるきスタンプ」と缶バッジである。

　アニメに登場した施設やコラボを行っている店舗に置かれ、販売されている特製のスタンプ帳に「集印」を楽しむ算段だが、沼津日枝神社にも設置されたということで、早速熱心なファンが訪れているようだ。聖地巡礼に神社とは両論あろうが、訪問者の誘致や沼津の知名度を上げるための施策の一環なのだろう。

　お守りの並びの中にもアニメキャラクターが描かれた絵馬や御守りが並んでいたので、これも時代の流れだ。今回は沼津日枝神社についてお届けした。ちなみに神社というと鎮守の森や自然が気になるところだが境内には桜の木が多く、春には参道を包み込むように桜のトンネルができる。ぜひサクラサク季節には訪れてみたい。

　またこの日は手水舎の近くに10月桜という木が、ありいくつか花が開いていた。1年に2回、全体の3割程度が10月～11月に咲き、残りは春に咲くという。春の訪れを肌で感じるパワースポット散策を楽しんでみてはいかがだろうか。

■あなたのパワースポットを探そう！

　自分のパワースポットを見つけるまで、バス旅や御朱印集めで巡拝の旅を楽しんでいただきたい。もしかしたら参拝しているうちに、罪穢れなき清らかな人間になっているかもしれない。そうなれば、もはやあなた自身がパワースポットだ！

　【交通インフォメーション】日枝神社へは沼津駅から徒歩約15分。または路線バスで約6分「山王前」下車すぐ。運転頻度は東海バス・伊豆箱根バス合わせて毎時2－4本ほど。