武蔵国から下総国へ華麗に転線!
ところが錦糸町には行かずに太平四丁目で蔵前橋通りに入り再び進路を東に向ける。横十間川を渡ると江東区に入る。この川は現在では区界になっているが、昔は国境で今まで走ってきた西側は武蔵、これから入る江東区側は下総だった。
すぐに「亀戸天神前」に停車する。天満宮や天神と称する神社は菅原道真が京都から福岡に流される途中で立ち寄った場所等、西日本各地に存在するが東日本にあるのは不思議な話だ。
太宰府天満宮の神官が江戸時代に天満宮を広げるために諸国を巡り当地で建立したのが亀戸天神社の始まりとされている。江戸幕府は明暦の大火の被災地を復興させるための鎮守として当地を寄進し社殿を建設した。
通常はそのまま明治通りまで走り、進路を南に変えて亀戸四丁目を経由して亀戸駅前に至るが、乗車した曜日が日曜日だったので歩行者天国を迂回するために手前で右折し、直接亀戸駅前のバスターミナルに出て明治通りに入るルートを取る。よって日曜日は亀戸四丁目は通過扱いだ。
亀戸駅前-東大島駅入口は亀24との重複路線
亀戸駅前は草24の浅草寿町からの折り返し系統もあり、また前述した亀24系統の始発地でもある。当地はJR総武緩行線の駅なので当路線中では最も大きいターミナルで、多くの都営バスの発着地になっている。
しかし亀戸駅前が途中の停留所になっている(発着地ではなく通り越す)系統は草24だけである。そのため多くの乗客が入れ替わる一方で、通しで乗車する人も目立つ。
亀戸駅前を発車したバスは京葉道路、首都高速小松川線を縦断しながら明治通りを南下し、西大島駅前で新大橋通りに入り東に向かう。
西大島駅前は都営新宿線の駅で停留所の目の前が地下鉄入口なので新宿方面に地下鉄を乗り継ぐには便利なバス停だ。ここから終点までは都営新宿線をトレースしながら2駅分を走る。
大島駅前は地下鉄の急行停車駅なので、乗降は比較的多い。東大島駅手前の交差点を番所橋通りに右折すると「東大島駅入口」だ。亀24系統とはここまでが重複区間で、同系統はそのまま番所橋通りを南下して葛西橋方向へ進む。
草24はすぐに左折して東大島駅の大島口に付ける。東大島駅入口と東大島駅前とは目と鼻の先で徒歩でも1分とかからない。
浅草から斜めに東大島までを結ぶ地元の足でもあるが、日常の足であるとともに亀戸天神や浅草雷門と著名な寺社経由しているので正月三が日は特に混雑する路線でもある。南北を結ぶとともに東西移動も1本の路線で兼ねる草24系統に乗り通してみてはいかがだろうか。
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