クラファンの現状
「バスがなくなるなら、新たにバスを走らせる!人口1100人!小さな村の、大切な「公共交通」の存続を応援してください。」という表題のガバメントクラファンだが、本稿執筆時現在では478万円あまりが支援され、目標の500万円に対して95.6%に達している。期限は2022年1月末日だ。
もちろん行政も手をこまねいているわけではなく、バス購入費用1200万円については過疎対策事業債を財源として予算措置がされている。それでもバス路線を維持するには今後も導入を続け、人材も確保していかなければならないので寄付額のうち諸経費や返礼品等の経費を除いた金額を購入費に充てる。
ふるさと納税の選択も可能
返礼品には「山中牧場のプレミアムバター(GCF限定)2缶入り」「赤井川村産の商品を詰め合わせたGCF限定BOX」が用意されている。また木版に寄附者名と都道府県を印字しバス車内に掲示するものもあり、寄付額により選択可能だ。また返礼品なしの純粋な寄付にはふるさと納税扱いで寄付することも可能だ。
今回は北海道の赤井川村のバス事情を取り上げたが、地方ではどこでもこういうことが起こっている。都市部に住んでいるとバスも地下鉄も鉄道も時刻表が不要なくらいに走っているので、なかなか見えない部分ではある。
日本の過疎化した地方でも子供は公共交通で学校に通い大きくなり、数十年後にまた子供を学校に行かせる立場になる。世代をまたぐ循環が最近よく聞く「持続可能な」ということなのかもしれない。
北海道後志総合振興局公式 Youtubeチャンネル:https://youtu.be/vFSCClaAxsw
北海道赤井川村 地域課題解決の資金をふるさと納税で募る「ガバメントクラウドファンディング」を活用:https://www.furusato-tax.jp/gcf/1490