東京ビッグサイトでJAPAN MOBILITY SHOW 2023が開催された。従前のモーターショーからコンセプトを変え、自動車ショーとしての形から自動車業界の枠を超え、他産業の出展を含め前回を大きく上回る過去最高の400社以上の企業や団体が参加した。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■高い運賃の価値があるJRバス関東の路線
まずは東京ビッグサイトへ向かう。モビリティショーということなので、鉄道ではなくバスを使うことにした。東京ビッグサイトへのバスアクセスというと都営バスがメインだ。しかし東京駅八重洲口にあるJR高速バス乗り場へ向かう。
日曜日とあって各乗り場には長い列ができていて、乗車するバスが到着するのを待っていた。筆者の待つ8番乗り場には出発5分前にバスが到着。乗り場の表示では東京ビッグサイト方面と出ているが、実は東京ビッグサイト行きのバスではない。
この路線は東京駅~東京港フェリーターミナル線といい、終点は東京ビッグサイトの先になる東京港フェリーターミナルである。2021年12月に新規路線として開業し、取材日現在は1日10往復が運行されている。(開業当初は1日13往復、そして12月1日からは更に減便され1日5.5往復となる)
東京港フェリーターミナルからはオーシャン東九フェリーが徳島・北九州へ向けてフェリーを運航しているが、港までの公共交通機関がなかったために生まれたようだ。
バスが到着して早速乗車が始まる。この路線は事前予約などは必要なく、直接バス停に並び車内で精算する仕組みだ。まずは行き先を聞かれるので、東京ビッグサイトまでと伝えると、続けて支払い方法を聞かれ、運賃を支払う。
ICカードと現金で運賃が異なるため、運賃箱の操作が必要で東京駅から東京ビッグサイトまではICカード350円、現金400円となっている。車内は4列シートの座席が並ぶ。乗車時間は長くはないものの、フェリーからの徒歩客想定でトランクルームの広いハイデッカーになっていて、まるで長距離バスに乗車するような体験をすることができる。
もっとも東京駅発着バスの間合い運用の意味合いもあるだろう。また4列ではあるがハイグレードワイドシートで窮屈さは感じないし、各座席にはコンセント装備で充実している。
定刻になり東京駅を発車した。八丁堀方面を目指した後、築地本願寺の前を通過したバスは築地市場の先を左折し、環状2号線へと入っていく。ここからは一気に有明まで進んで、最初の停留所である国際展示場駅へ向かう。降車地の東京ビッグサイトには約10分遅れの8時ごろに到着した。
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