ウィラーがインバウンド向け富士登山コンテンツを販売開始! バス・宿泊・保険セットのフル装備でGO!!

ウィラーがインバウンド向け富士登山コンテンツを販売開始! バス・宿泊・保険セットのフル装備でGO!!

 円安やアフターコロナで日本向けの外国人観光客が活況を呈している中で、インバウンド向け体験コンテンツをウィラーが販売開始した。まずは富士登山からスタートだ。内容を見てみよう。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■登頂率は約90%!

富士登山は外国人にも人気のコンテンツ
富士登山は外国人にも人気のコンテンツ

 移動と分野の垣根を超えたCROSS(融合)から生まれる新たな価値を創造するWILLER ACROSSは、インバウンド観光客や在日外国人等に向けて日本の風光明媚な景色や美しい文化を感じてもらう夏限定の体験コンテンツ「Wander Japan “Mt. Fuji Climbing”」を、予約サイト「WILLER TRAVEL」の多言語サイトより販売開始した。

 本コンテンツは、コロナ禍以前より毎年大勢の観光客が参加している人気のコンテンツで、1泊2日のツアーを7月~9月に合計61日間限定で実施する。

旅行保険付きで安心安全な登山を担保
旅行保険付きで安心安全な登山を担保

 「安心・安全の富士登山登頂」をモットーに掲げ、登山初心者でも楽しみながら登頂を目指せる時間配分と行程で提供する。登頂率は約90%(2023年度)を保っており、多くの参加者が登頂できるコンテンツだ。

 一方で課題としては、昨年の富士山八合目における登山者数が約22万1000人で、多くの観光客が訪れていることなどからオーバーツーリズムが起きており、宿泊施設の不足により特に、インバウンド観光客が弾丸ツアーや屋外で一夜を過ごす例も目立ち社会問題となっているのは報道されている通りだ。

■課題に対応したプラン

無理な登山で事故が起きないように山小屋宿泊をセット
無理な登山で事故が起きないように山小屋宿泊をセット

 本コンテンツでは、日本の情報を得にくいインバウンド観光客の課題解決として、安心・安全に富士登山を楽しめるプランを用意した。全てのプランに8合目山小屋での宿泊(2食付き)と、万が一の事故や体調不良に備えるインバウンド観光客向けの旅行保険がセットされている。

 また、登山用品5点をレンタルできる「登山用品レンタルプラン」もあり、英語が話せる添乗員(コーディネーター)や日本山岳ガイド協会認定の山岳ガイドが同行するため、この点でも安心して参加できるようだ。

■Wander Japan 「Mt. Fuji Climbing」の概要

英語が話せるガイド付き
英語が話せるガイド付き

 「スタンダードプラン」の旅行代金は41000円からで、旅行代金に含まれるものは、新宿からの往復バス運賃、入山料、山小屋1泊2食付き、ヘルメットの無料レンタル、500mlのペットボトル、WILLERボトル・カラビナ、旅行保険だ。これとは別に山小屋の個室確約プランもある。

 「登山用品レンタル付プラン」の旅行代金は53000円からで、旅行代金に含まれるものは、新宿からの往復バス運賃、入山料、山小屋1泊2食付き、ヘルメットの無料レンタル、500mlのペットボトル、WILLERボトル・カラビナ、旅行保険、登山用品レンタル5点セットだ。こちらも山小屋個室確約プランがある。

■富士山5合目までの高速バス事情

プランの食事はカレーライス
プランの食事はカレーライス

 富士山5合目までは、夏季期間中に限り新宿から高速バスが出ている。概ね登山客の利用が多いが、5合目観光での利用もでき、軒並み満席となる。自家用車の通行規制や環境への配慮で公共交通機関の利用が推奨されているためだが、ふもとの河口湖駅からも路線バスが出ているので新宿からの便が満席の場合は富士五湖線の高速バスから乗り換える方法もある。

 富士山周辺は外国人観光客に人気の観光地で、日本人が少ない平日の高速バスや路線バスはほぼ外国人という便も少なくない。こうした混雑の中で地理に不案内な外国人観光客が都心からの移動と宿泊、登山までセットで面倒を見てくれるコンテンツは我々日本人にとっても歓迎されるべきだろう。

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。