■光るスマートバス停!
そしてこのバスターミナルは古き良き時代の…ということではないが、あちこちに昔の雰囲気が残っていて以前の桑名駅の面影が色濃く残っている。東口からは三重交通のほか関連会社である八風バス、そして桑名市コミュニティバス「K-バス」が乗り入れている。
見た目は変わりないように見えるが正面のマークが違うのでそれで見分けることができる。各バス乗り場の北側には階段が設置されているのだが、その先は途中で途切れて今は利用することができない。これは先述した当時の桑名駅のデッキの名残で、駅を出ると1階に降りることなくバス乗り場へ行くことができた。
もうここ何十年もこのままになっているのだが、いずれはこの光景も変わっていくだろう。バス乗り場へ向かうと入口にデジタルサイネージが設置されていた。先ほど西口で見た案内板は実は多言語対応のデジタルサイネージとなっている。これは今年1月から導入されたもので、三重交通としては伊勢市、鳥羽市、紀北町に続き4例目となる。
路線バスのバスロケーションシステムと連動して、リアルタイムにバス運行情報等を表示するほか、日本語以外にも英語、韓国語、中国語簡体字及び中国語繁体字にも対応している。この桑名駅に設置されたデジタルサイネージは系統、出発時刻、行き先、経由地、乗り場が表示される。
また桑名市内の2ヶ所にも同様のデジタルサイネージが設置されており、そこではどの方面行き(名古屋・栄・桑名駅)なのか、またバス現在地・車種の表示もされる。このデジタルサイネージ系の案内は「スマートバス停」と呼ばれる北九州市のYEデジタルの技術で設置されたものだ。
三重交通や地域住民や観光客の利便性向上を目指して日本バス協会の助成金を活用して導入された。桑名駅東口(桑名駅前出札)、桑名駅西口(桑名駅西広場)、藤が丘三丁目バス停(名古屋・栄・桑名駅方面)、センター前バス停(名古屋・栄・桑名駅方面)にTypeBというスマートバス停が設置された。
■進化を続ける桑名駅
今回は桑名駅のバスターミナルについてお届けした。計画によると西口には公園が整備されるとのことだが土地区画整理事業は2035年まで期間があるということなので、まだまだ先の話になりそうだ。通勤や通学、また観光の玄関口にもなる駅という場所は利便性が求められることが多い。
使いやすさや迷わない案内、バリアフリー化などその範囲は多岐に渡っている。まだしばらくは工事など使いにくい時もあると思うが少しずつ進化していく姿を眺めていくのもまた二度と見れない貴重な体験だと思うのでぜひチェックしていただきたい。
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