■朔日餅目的での乗車も!
内宮前までのバス停で乗降はあるだろうかと見ていたが、猿田彦神社前と神宮会館前それぞれで降車があった。猿田彦神社前バス停では朔日参りの参拝、神宮会館前バス停はおかげ横丁の最寄りとなるので、朔日餅や朝市を楽しむためだろう、ほとんどの乗客が降車していった。
筆者は終点の内宮前バス停まで乗車したが、降車スペースで停車し降車扱いを行った。その後はすぐ前の乗車バス停から伊勢市駅前行きバスとして出発していった。折り返し便も早朝バスとして運行されているので系統番号は非表示だ。
ここから歩いていくと内宮へ続く宇治橋と大きな鳥居が見えてくる。時間はまだ6時前だが日中と変わらない参拝者を見ることができた。
■整理券は購入保証ではない!
筆者も朔日参りを終え早朝に訪れたおはらい町を歩いてみた。朔日参りに合わせて今日は他の店舗も多くが店を開けていて、買い物や朝食目的の参拝客も多い。朝そばに朔日うどん、朔日粥や朔日しぼりという日本酒も販売されていた。
中でも朔日粥は好評で、おはらい町にある店舗では裏手を流れる五十鈴川の歩道にまで長い列ができていて人気を博していたようだ。そして赤福本店ではまだまだ朔日餅の販売が続いていた。店の向かいにある専用カウンターで整理券を受け取り、そこに書かれた時間に並んで購入するという流れだ。
朔日餅は毎月異なるものが販売されるが、人気の月では指定された時間までに売り切れてしまうこともあるので、なるべく早く整理券を確保したいところだ。
ちなみに8月は八朔粟餅(はっさくあわもち)という餅で、旧暦八月朔日(ついたち)を示す「八朔」が名付けられている。見た目は赤福餅だが粒を残して作ったあわ餅に、昔ながらの黒糖味の餡がのっており味は別物である。
■車で来る場合は赤福のシャトルバスが3時30分から運行!
そしてその赤福本店の前をワゴン車が何度となく通り過ぎていた。これは早朝3時30分頃から8時まで運行されているシャトルバスで、五十鈴川の向こうに設けられた臨時駐車場と赤福本店を結んでいる無料バスだ。朔日餅の購入の際に利用してもらいたい。
帰りはおかげ横丁からバス通りに出たところにある神宮会館前バス停から乗車した。しばらく待っていると内宮前方面からバスがやってきた。もう早朝バスの運行は終わっているので、定期便には行き先と系統番号が表示されていた。まだ交通量の少ない朝の伊勢市内を走ったバスで無事外宮前バス停まで戻った。
今回は伊勢神宮の外宮と内宮を結ぶ「外宮内宮線」、その早朝バスに乗車した。2033年に式年遷宮を控え、伊勢神宮に参拝・観光で訪れる人も少しずつ増えていくと思われるが、時期によってはかなりの混雑も予想される。自然の多い伊勢神宮は季節により様々な景色を見せてくれる。
また朝の参拝は全体的に人が少ないので歩きやすく、また静寂に包まれた神宮はまた特別な雰囲気を感じることができる。最近では近くに宿泊して早朝参拝を楽しむ人も多く、とりわけ毎月1日は人気が高い。伊勢市駅周辺に宿を取り早朝バスを使って朝の参拝とおはらい町で朝食と、気持ちいい月のスタートを切ってみるのはいかがだろうか。
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