休日みと週末を組見合わせ、バス停の撮影をするために、この比布町を訪れた。旭川空港に到着すると、4月なのに吹雪で驚いたことが忘れられない。
執筆/写真:柴田秀一郎(バスマガジンvol.74より)
<初訪2007年4月・再訪2015年8月>
厳冬期、ここでバスを待っていたら命の危険があると思えるような土地だった
ありがたいことに、旭川在住の大学の同級生に仕事を休んでもらって1日運転手を頼んだ。そして国道40号(名寄街道)を北上。当時はちょうど旭山動物園のブームがはじまったころだった。
プロ野球の草創期のスター選手として著名な、ビクトル・スタルヒンの名前がついている球場と銅像の横を通り、さらに北上。すると吹雪がひどくなり防雪柵が、ステキな冬景色となってきたので、数か所を撮影した。感じたのは、厳冬期ここで、バスを待っていたら、命が危険だと思えるようなところだった。
そして再訪は2015年。8月なのに早くも秋の気配漂うお盆明けすぐだった。またも同級生に会社を休んで運転手をしてもらった。
前回の取材以来8年ぶりの再会。お互いに体型と髪の毛の量については、見ればわかるので言及せず、初訪時はサラーリーマンだった僕が、いまはフリーランスカメラマンになったことを話のネタに該当のバス停を撮影するために、北上した。
街中を抜けると、防雪柵が見えてくる、そろそろだと思ったら通り過ぎた。そして記憶していたバス停の名称が、違うことが判明した。なぜなら前回、バス停の名称が錆と積雪でよく読めなかったためだ。
道北バスに何回も電話で照会し、やっと見つけた。「北3線14号」が正しい名称だった。実は以前もバス会社に電話して確認を取ったのだったが、それは完璧ではなかったようだ。
しかしながら今回、以前の写真に写り込みをしているモノなどをチェックして推理する作業は、楽しい時間だった。