4列シートの中距離便と侮るな!! 「新宿・豊橋エクスプレスほの国号」こそThe高速バスの貫禄だ!!

1回目の降車休憩は足柄SA

 東名高速に入り、約1時間半ほど走行。最初の休憩所である足柄SAに到着し、約30分ほど停車となった。降車時には首からかけるタイプのストラップが付いたパスカードを受け取る。バスの写真とナンバー、会社名が書かれており、戻ってくるときに自分の乗ってきたバスを探すときなどに便利だ。

降車休憩時の誤乗車防止用のカードは親切
降車休憩時の誤乗車防止用のカードは親切

 また会社としても、乗り遅れ防止や人数の把握に利用しているとも考えられる。豊鉄バスもこれを行っているかは定かではないが、関東バスは全員の乗車を確認して出発。しばらく睡眠を取っているとバスが止まり、時刻は4時30分。もう空も明るくなってきていた。

2回目の降車休憩は豊橋PA

 次に休憩したのは東名高速の豊橋PA。ここは2019年に開設された新しいパーキングエリアで、以前はここに豊橋本線料金所があった。検札所があり、通行券を見せていたが現在はETCの普及もあり廃止されています。その跡地に下り線だけ、パーキングエリアが設置されている。

夜明けとともに豊橋PAに到着
夜明けとともに豊橋PAに到着

 ここではトイレ休憩で10分ほど停車。ここを出るとすぐの豊川インターで高速を降り一般道へ。豊川市内から豊橋市へ走行し、豊橋駅へは定刻より20分ほど早い到着となった。

 ほとんどの乗客はここで下車したが、私はこの先の藤沢町まで乗車。5時30分過ぎに無事到着しました。バスはこの先、渥美半島を走行し、田原駅前(豊橋鉄道)まで向かう。

乗車した感想

 今回は豊橋での用事のため、初めてこのルートを利用したが、4列シートとはいえ設備もしっかりしており、また乗務員も2名体制で丁寧な案内を行うなど、良い路線なのではと感じられた。

降車後にたっぷりと時間があるのが夜行バスの魅力
降車後にたっぷりと時間があるのが夜行バスの魅力

 またここからJR、名鉄に乗り換えれば始発時間帯から行動することも可能。18きっぷシーズンに組み合わせれば、東三河や湖西地区など朝から観光することもできるので、使い勝手はいいといえる。

運賃と乗車データ

 気になる運賃は曜日、時期変動制のダイナミックプライシングで3200円~6700円。今回は土曜日出発でしたが4200円でした。今回乗車の路線データ等は以下の通り。

藤沢町を発車する関東バス
藤沢町を発車する関東バス

基本情報: 新宿・豊橋エクスプレスほの国号
共同運行会社:関東バス・豊鉄バス
運行区間:田原・豊橋・豊川~渋谷・新宿・中野・練馬
走行距離:練馬駅北口~田原駅前313km
所要時間及び休憩場所:練馬駅北口~田原駅前/7時間15分・足柄SA・豊橋PA
車両:ふそうエアロバス(練馬230 あ300)4列シート

【画像ギャラリー】「新宿・豊橋エクスプレスほの国号」に乗りバス!(32枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。