16分遅延で発車!
乗車したのは平日の火曜日だったが、お盆の時期ということもあり満席。名古屋駅は定刻から16分遅れの23:26に発車。車内では設備の説明と運行経路や休憩場所と到着時間の案内があった。
バスは名古屋駅を出て東名阪自動車道へ入り、休憩場所である大山田パーキングエリアには24時前に到着。当地はこの路線で降りることができる唯一の休憩場所。筆者も下車してコンビニで買い物を済ませる。
名古屋を出発した時は気にならない程度だったが、空模様が怪しく本降りになっていた。ここを出発すると車両点検と乗務員交替のための停車以外はノンストップで最初の降車地となる米子駅を目指す。消灯となったので筆者もここで睡眠をとることに。
米子・松江に停車
明けて翌日は8月17日の水曜日になり、安楽な座席のおかげで思ったよりもぐっすりと寝ることができた。座席の幅も広めなので身体が外にはみ出ることもなく、寝やすかった。バスはまず米子駅に停車したあと、松江駅に到着し、記者はここで下車。時刻は06:28で、ほぼ定刻での到着。雨は相変わらず降り続いていてやや肌寒い。このあとバスは出雲市駅を目指して出発していった。
走行距離は470kmで時間は終点の出雲市駅までだと8時間を超える長距離であり、長時間乗車となるこの路線だが、ハイグレードな座席のおかげで気持ちよく朝を迎えることができた。
車両も昨年にグランドリーム(編集部注:車両称号641-9962・いすゞガーラ)に変わったばかりということで、中国ジェイアールバス単独路線だが、力を入れているように感じられた。今後もこの路線の人気は続きそうな気配だ。
「奥出雲おろち号」に乗車!
さて「出雲・松江・米子ドリーム名古屋号」使って乗りに行ったのは、木次線を走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」。島根県の木次駅と広島県の備後落合駅を1往復する季節列車で、夏と秋を中心に、夏休み期間中は毎日運行するダイヤとなっている。
記者が乗車した日の備後落合行きは満席で、鉄道ファンや家族連れで賑わっていた。片道60.8kmを2時間半(木次行きは3時間)かけてゆっくりと走る列車で沿線ののどかな風景、また渓谷や雄大な山々を見たりループ橋にスイッチバックを通るなど、ここでないと体験できない線形もあり見所の多い列車だ。
実はこの「奥出雲おろち号」は2023年度での運行終了が決まっていて、それもあり現在では指定券が取りにくい人気列車。指定券が取れても出発地によるが、鉄道連絡が難しいダイヤなので、乗車するには1日がかりなのが覚悟の乗車だ。しかし非日常の列車と素晴らしい景色は一見の価値ありで、機会があれば高速バスと組みあわせて乗車してみてはいかがか?
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