上陸のほうがシビアか?
水上から上陸するときは、スロープを駆け上がればいいだけなのだが、水上と違い車輪が左右同時に着かないとバランスを崩してしまうので操縦はシビアなようだ。
上陸地点に近づいたら微速前進で風を読みながらスロープに向けて正対する。そしてバスのエンジンを始動し、風に流されないように舵を取り車輪がスロープに完全に着いたことを確認したら、ゆっくりとバスのアクセルを踏みスロープをエンジンの駆動力で登る。完全に陸上に上がったのを確認して、船舶の機関を停止する。
あとはバスの運転と同じだ。道路に出ると道路交通法に従って走る。ちなみに水上では航行する水面により異なるが、海上衝突予防法・海上交通安全法・港則法と水面の属する自治体の条例等に従い操縦する。
路線バス利用がムリなワケとは
陸上ではバスとして走れるが、前述したように重心が高く安全のためにそれほど速度は出せないために、水陸両用でバス停や運河の桟橋に止まりながら路線バスとして走るには若干無理がある。
よって現在では貸切車として観光路線で運行(運航)するしかないが、海や湖から眺める光景は道路からのものとは一味違う。また着水の迫力や水上から陸上に連続して走る乗り物に不思議さを感じるので、機会があれば乗車・乗船してみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー】迫力満点の水陸両用バスはどうなっているのか?(14枚)画像ギャラリー
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