■俵山温泉まで127系統に乗りバス
俵山温泉には主要駅から乗り換えなしでアクセスできるとわかり、取っ付きやすさが一気に増えた。それなら行ってみようと、下関駅から127系統に乗車して向かってみた。
全区間を通しで運行する便は1日7本。1時間半〜2時間ごとに1本といった感覚で、よくありそうな郊外へ行くローカル路線バスの雰囲気が強い。
下関駅を出発後、瀬戸内海沿いの国道9号線をしばらく進む。この区間は準急運転を行なっており、通過する停留所が何箇所かある。
JR山陽本線と並走しつつ、JR小月駅前を過ぎた頃に内陸部へ進路を変える。ここから先は周囲を緑に囲まれた場所を走る“ヤマの路線バス”的な味わいが出てくる。
長い路線であるため、およそ1時間17分後、35kmほど進んだ先の「豊田町西市」バス停でしばらく停まった。運転手さんは何も言わずに降りていったが、どうやらここがトイレ休憩ポイントになっているらしい。
さらに先へ進むにつれて、車窓からの景色がだんだん山深くなり、曲がりくねった道も通ることから、併せて高度を稼いでいる様子が伺える。
下関→俵山温泉の距離は約53km。この区間をバスは1時間50分くらいで走破した。行くにはマイカーやレンタカーが必須と最初思っていた山中の温泉地まで、バスを使ってあっけないほど簡単に来られた。
運賃は1,710円で、交通系ICカード(同社の標準はnimoca)が使える。事前購入が必要となるが、サンデン交通では1日乗車券を取り扱っており、そちらを利用すると1,000円で済む。
当日は平均的なローカル路線然とした短距離区間利用が中心で、車内に他の乗客が誰もいなくなるタイミングもあった。俵山温泉で下車した段階で、全区間の通し利用は0人で確定した。
■温泉率高めのバス路線
俵山温泉に留まらず、「下関〜俵山・長門・仙崎線」には“温泉”と名のつくバス停が3箇所もある。一つは菊川温泉、残る一つは長門湯本温泉だ。南北縦断にして温泉地アクセスにも長けた、なかなか芸達者な路線に思える。
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