大都市間の大幹線夜行バスは路線が多く選び放題!! 直前の車両変更もメールでお知らせが届くシステム

■乗車率は高め!

最近はLED方向幕が当たり前になってきた
最近はLED方向幕が当たり前になってきた

 乗車するバスの列に並び直して無事受付を済ませて乗車した。満席ではなかったが、8割~9割ほどの乗車だ。定刻の23時20分に出発した。車内ではこの先の到着予定時刻や車内の案内などがアナウンスされたあと、高速区間へと入りほどなくして消灯になった。今回の座席は3列目と前方だったが、特に明かりが気になることなく眠ることができた。

 座席は4列シートであるが座席幅がしっかりあり、シートピッチはそれほど足を伸ばしにくいということはなかった。座席横にはUSBポートが座席の数だけ用意され、携帯電話の充電もしっかり行うことができた。

■トイレ休憩は寝てしまい記憶にない

最初の休憩だけしか記憶にない
最初の休憩だけしか記憶にない

 しばらく走行した後に、降車休憩である。ウトウトとしている間に愛知県から静岡県へ入ったようで、着いたのは新東名高速道路のNEOPASA浜松であった。ここで約15分の休憩だ。車内にトイレがないということなので、深夜ではあったが半数程度が降車してサービスエリアの施設に向かっていった。

 筆者も降車したが、やはり深夜ということもありフードコートなどの店舗は全て閉まっており、お土産物を買うかコンビニで軽食を買うくらいしかすることはなさそうだった。なお駐車した場所は大型車のブースで周りはトラックがぎっしりと停車していた。

深夜なのでフードコートは閉店中!
深夜なのでフードコートは閉店中!

 トラックの隙間になんとか駐車したという感じで、夜行バス専用エリアがあるわけではないので、探すのも大変なようだ。近くには別の夜行バスも停車していたが離れていたため誤乗はなかったようだ。

 出発の時刻となりカーテンが閉じられると消灯されバスは走り出した。名古屋を出た時のアナウンスでは休憩は概ね1時間に1回程度という案内だったので、その後も休憩はあったはずだが、ぐっすりと眠ってしまいどの辺りで停車したのかは分からなかった。次に目が覚めたのは5時前でバスの曲がる時の揺れで起きた。

便名は誤乗防止には大切なので覚えておこう
便名は誤乗防止には大切なので覚えておこう

 バスは順調に走行を続け、高速道路を降りて一般道へと入っていた。ほどなくアナウンスがあり間もなく最初の停車場所であるバスターミナル東京八重洲が近いことを知らせてくれた。やがてバスは停車し筆者は当地で降車した。時刻は5時過ぎだったので10分ほど早着したようだ。トランクから荷物などを降ろすとバスは扉を閉め次の目的地である大宮へ向かって出発していった。

■ニーズに合った事業者を選択して楽しい旅を!

バスタ八重洲に到着!
バスタ八重洲に到着!

 今回は名古屋から東京を結ぶ夜行路線に乗車した。名古屋から東京というと東京駅をはじめ新宿や池袋などのターミナル、また東京ディズニーリゾート等の観光地を結ぶ路線が多く発着している。その中から自分の希望に合ったバスを選んでいくことになるのだが、ターミナル駅のどちら側から出るのか、あるいは集合場所等は会社によって異なるので都合に合わせて選択することが必要だ。

 また今回のように直前で車両変更になることもある。予約したサイトやバス会社からの通知を見逃さないようにしたい。また暑い夏で到着時間が早い場合、車内で熟睡できないと寝不足かつ高い気温でダウンするので注意したい。

バスタ八重洲は東京駅直結だが地下通路を少し歩く
バスタ八重洲は東京駅直結だが地下通路を少し歩く

 涼しい時間に移動できることは魅力だが、体力温存のためにもよく寝ておきたい。時間的な効率が良くかつ格安の夜行バスは、昨今の高騰した宿泊施設を利用しなくても旅行ができる強い味方だ。幹線路線では格安から高級までそろうので、ニーズに合った事業者を選択して旅行を楽しんでいただきたい。

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