■夜の写真撮影も楽しい!
食事の後、改めて外観を撮影した。センサーライトにより看板などがライトアップされるこの景色もまた画になる。今でも掲げられている木彫りの看板からは「駅」の名残を感じることができる。
またバスの表示なども、やや暗い環境だとよく見えるようになるのでこの時間を使って撮影するのもいいだろう。そしてこの「ばすてい」の前は現在も使用されている「宇久須」バス停である。
時刻表を見ると平日では朝5時台~夜は21時台までバスが発着するので、建物やバスと共にフレームに収めるのもおすすめしたい。なお宇久須発着の便もあるが、これは正規のバス停の時刻表には当地が終点であることから表示されていないので、別途乗り換えアプリ等で調べる必要がある。
■海と富士山と景色もお任せ!
明朝は「ばすてい」にやってくるバスを撮影した。早朝ではあるものの、ここから修善寺駅まで1時間ほどで行けるため、6時台のバスでも乗車する人はいる。その後に散歩がてら朝の海を見に行った。「ばすてい」から徒歩数分で行けるのは宇久須海水浴場だ。
さすがに早朝に泳いでる人はいなかったが、綺麗な砂浜が広がっており青い海を見ているだけでも心が洗われるようだ。ただし突き出した半島が入り富士山は望めないのだが、少し松崎方向に歩いて行けば見えるとのことだった。
しばらく部屋で展示物を眺めたり、外のバスに乗車してくつろぐなど十分に「ばすてい」を堪能してチェックアウトの手続きを取った。「ばすてい」は10時がチェックアウトの時間となっているが、その時間に合わせて宇久須バス停を10時2分に出発する快速バスが設定されている。これに乗車すると三島駅まで乗り換えなしで移動することができる。
車窓から見える駿河湾、その海上では地球深部探査船「ちきゅう」の姿が、またこの日はやや雲が多かったがその上から富士山の山頂を見ることができた。快速は往路の特急とは異なり土肥温泉から先、修善寺駅などを経由するので時間がかかるが。5分遅れで終点の三島駅に到着した。
■非日常がマニアでないよいこの正しい利用方法?
今回は西伊豆町にあるバスに泊まれる宿泊施設「ばすてい」についてお届けした。路線バスに揺られて居眠り、深夜の高速道路を走る夜行バスでの仮眠もまたいいと思うが、ベッド完備のバスに横になって夜を過ごす、そんな非日常体験はなかなか出来るものではない。
また寝ることができるか不安であっても、屋内にベッド付きの寝室が用意されているので、心配は無用だ。1人で気軽に、思う存分バスに触れてみるのもいいし、仲間やグループ、家族での利用はコストパフォーマンス的観点からはなおいいのではないだろうか。
また今回は西伊豆特急バスを利用して「ばすてい」までやってきたわけだが、東海バスフリーきっぷならば乗り降り自由なので、手前の土肥温泉やドライブスポットでもある恋人岬で観光をしてから、というのもパスの有利な使い方だ。
筆者には宿泊料金が気になったが、これだけのものを有意義に見たり触れたりできるというところを考えれば、本物の運転士になることでしか体験できないのでプレミアムなものなので、時間とコストが許せばぜひ宿泊して楽しんでいただきたい。
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